魔女と野獣 2巻のあらすじ、感想「ファノーラとヨセフ」

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2017年12月1日発行。著者:佐竹幸典。第5話~第9話の登場人物、あらすじ、見どころ、感想を紹介しています。ネタバレなしです。

第2巻では死霊魔術師ファノーラと助手のヨセフが死屍人(アンデット)の暴走事件にいどみます。

<この記事で分かること>

第5話~第9話、第10出発までの

  • 登場人物
  • あらすじ
  • 見どころ
  • 感想

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第5話 戯れの代償

登場人物

キーラ・ヘインス   ハイデン市警の魔術師。

シュル久 ヘインスの子供。

ロラン ヘインスの子供。

あらすじ

1巻第4話からのつづきです。

魔女からのルイブラン警察署を襲撃するという予告に備えて、ヘインスは大きな魔法陣を書きその横にはアシャフがいます。

2人は魔女が使う原理不明の謎の「紫煙」と「消える魔術」について話しています。

魔女は謎の「紫煙」を使って圧し潰し、吹き飛ばし、また煙を幕にして消えていました。ヘインスは奴を捕まえるには術の謎を解くことが必要だと言います。

アシャフとギドにはヘインスとば別の施策があり彼女に「革袋」の用意を頼んでいました。

こうして魔女を捕らえる準備が整い、予告日当日となります。

ルイブラン警察署の前で魔女を待っているギド、アシャフ、ヘインス、警察官の前に奴はあらわれました。

見どころ

  • 魔女は警察署を破壊するシーン
  • アシャフの使い魔「カラス」
  • 魔女の正体と謎解き
  • 魔道具

感想

「魔女の戯れ事件」の犯人がわかりスッキリ解決しました。第4話で話に出ていた「聖騎士団」が来なかった理由もわかり第4話から伏線がはられていたんですね。

一流の魔術師アシャフにかかれば簡単に捕まる相手でした。アシャフの知識と知恵、魔術師としての腕に関心しました。

最後はヘインスさんの思いが息子さん達に伝わっていなかった様で切ない気持ちになりました。

そして、1つ「何故、ヘインスさんの机の上に魔道具があったのか」ヘインスさんは知らなかった様です。

何者かが置いたのか?それとも、生き物の様にやって来ることが出来るのか?

5話の中ではそこまで明かされていませんでした。気になりますが、この先明かされることを期待しています。

第6話  美と死 序幕

登場人物

ファノーラ・クリストフル 死霊魔術師。魔響教団の一員。冷気をまとっている。

ファノーラの助手  片目の少年。

ジェフ・エンカー 街の警察の人。

死屍人(アンデット) 蘇生術によって蘇った人のこと。

野良(のら) 違法で蘇生された屍のこと。

あらすじ

ある街でひと仕事終えたアシャフとギドの前に、暴走した「死屍人(アンデッド)」があらわれるもギドの一撃で暴走を防ぎます。

死屍人を追いかけてきた警察官に、何故このような状況になったのかとアシャフが質問すると、最近メンテナンス不良で死屍人の暴走が相次いでいると説明しました。

「死屍人(アンデット)」とは魔術で蘇生した人をさし、蘇生後も健全な肉体と精神を保つためには述師より定期的にメンテナンスを受ける必要があります。

死屍人の暴走は稀なケースのはずなのに最近相次いで起きているので警察は大事件にならないか危惧していました。

そこでアシャフは「魔響教団」のメンバーで「死霊魔術のスペシャリスト」を紹介しました。

死霊魔術師ファノーラ・クリストフルとその助手が街にやって来ました。

見どころ

  • 死屍人(アンデット)の説明
  • 野良(のら)の説明
  • 違法の蘇生が行われてるようだが誰が犯人なのか
  • 謎めいているファノーラと助手の青年

感想

死屍人(アンデット)というのが出て来ましたね。ゾンビのことでしょうか。

第6話では「暴走する死屍人(野良)」を作ってる人が誰なのか分かりませんでした。

今回、初登場の死霊魔術師ファノーラ・クリストフルは、冷気をまとった透明感のあるお嬢様風の女性です。とても静かな雰囲気です。

彼女とは対象的に助手の青年はやんちゃな感じです。自分のことを「下僕(げぼく)」と言っています。

ファノーラ達が警察の人ジェフと話している喫茶店がとても綺麗でした。広い空間にテーブルがいくつか置かれ、日の光が優しく注いています。

フロアには巨大な木がはえていて枝を左右に伸ばしています。話を聴きながら静かにお茶を飲んでいるファノーラの背景に巨木の枝が生い茂っています。

なんだか美味しい紅茶が飲みたくなりました。

第6話の終盤で静かな空気が一変します。気持ち悪いしファノーラ達はピンチになります。

第7話 美と死 第ニ幕

登場人物

ファノーラ・クリストフル 死霊魔術師。冷気をまとっている。魔響教団の一員。

ヨハン ファノーラの助手。

ジェフ・エンカー 巡査部長。

犯人が操る野良

ジェフの元婚約者 亡くなった。

あらすじ

街はずれになる荒廃した教会で死屍人にしか見えない灯りをともすランタンをかざすと、30~40ちかくの死屍人が集まって来ました。

ファノーラはランタンの灯りを助手ヨハンにつけると、死屍人が彼めがけて押し寄せてきました。

彼等に同行していた警察官たちはヨハンを助けようとしますが、ファノーラは大丈夫だと静止します。

ヨハンは1人で死屍人を倒していきます。その間、ファノーラはジェフに死屍人は瞬間移動はできないので、これらけの数が同時にここに来れたと言う事は、蘇生師が近くに住んでいる可能性があると言いました。

そして、ヨハンが倒した死屍人を確認しながら、蘇生のずさんさに気づきます。

彼女はこれらの死屍人の蘇生の目的に疑問を持ちます。

見どころ

  • ファノーラの説明

感想

ファノーラがはじめて助手の青年を「ヨハン」と呼びました。彼はヨハンって名前だったんですね。

ヨハンは腕っぷしの立つ助手です。40人近くいた野良を片付けてしまいました。見た目の感じから強く見えませんでしたが、強かったです。

ファノーラが犯人の目的をジワジワと考察していきますが、死屍人についての説明の上で話しているので1回読んだだけでは分かりませんでした。

死屍人について理解していないと、ファノーラの言ってることが分らないかもです。

第7話の終わりにファノーラがムチャクチャ怒った顔をしています。

第8話で犯人が登場しそうです。

第8話 美と死 第三幕

登場人物

ファノーラとジェフは建物の奥へ通じる廊下を歩いていきました。廊下の奥に扉があり召使が内側から扉を開きました。

部屋の中央に長テーブルが置いてあり、召使として操られている野良が数名いました。

長テーブルの奥に犯人が座っていますが、こちら側から顔がよく見えません。ファノーラは入ってきた扉の近くの席に腰かけました。

ファノーラは犯人に向かって蘇生術の代償の話をはじめました。

亡くなった人が蘇生術で蘇ってもそれは永遠に続くものではなく2度目の死をむかえると、蘇生術で蘇生した魂は輪廻転生の輪からはずれているので行き場を失っています。2度目の死をむかえて生き場を失った魂はどこへも行けず意識だけが「そこに有る状態」が永遠につづきその地獄を「虚無」と呼ぶといいました。

ジェフはその話を聴いて身震いし、勝手に蘇生された自分の元恋人を悔しそうな眼差しでみつめ、犯人に向かって怒りをあらわにします。

犯人は自分もジェフと同じように愛する人を亡くしたと話しはじめました。

見どころ

  • 蘇生術の代償の話
  • 犯人登場とその目的
  • ファノーラの正体

感想

犯人が登場しました。彼は狂人だと思いました。自分の私利私欲のために何十人の人の魂を永遠の地獄「虚無」へ陥れても何とも思わないのですから。

そして、自分の私利私欲のために墓穴を掘ってしまいました。

話は第9話に続きます。

第9話 美と死 終幕

戦闘用の死屍人 術師(犯人が造った)

死霊騎士  最後は「虚無」に落ちると知っていてもなお死屍人になって術師に身をゆだねる決断をした者達。

ミレー 術師(犯人)が愛した女性。

あらすじ

焦った犯人は人質にしてる「ヨハン」を焼き消してしまえば彼を蘇生することが出来なくなると必死でファノーラを脅かしますが、彼女は動じませんでした。

そこで犯人は死屍人で造った戦闘用たちを部屋にまねき入れました。

大きな体と口からむき出した牙、手には巨大な斧を持った戦闘用の野良達がファノーラ達を囲みました。

するとファノーラの影から死霊騎士達が姿を現します。

死霊騎士達が戦闘用野良を片付けている間に犯人は別の部屋へ逃げ込みました。

そこには彼の愛する女性ミレーの屍が飾られていました。

見どころ

  • 死霊騎士
  • 話の結末
  • ヨハンの正体

感想

あくどい術師(犯人)の最後はあれぐらいしてもいいと思いましたが、ジェフの元婚約者は可愛そうに思いました。他の犠牲者もそうですが・・・最後は「虚無」に行くんだよね。

第9話まで読んで人の為に働くいい魔女もいるんだなぁと思いました。

それからヨハンには見せないけどフィオーネがヨハンのことを大切に思っているのが分って嬉しい気持ちになりました。

ヨハンも何だかんだ言ってフィオーネの事を慕っているようです。

第8話で今回のお話は終わりですが、また2人には登場してもらいたいです。

聖騎士団

聖騎士団  世界最大の国教組織「世界聖教会教団」の軍事組織。魔術による軍隊。魔術による凶悪犯罪、魔女事件に対処する組織。

ミシャ ギドの世話をしてる若い女性。

あらすじ

ギドが生活しているアパートにアシャフがやって来ました。

ギドのお世話をしているミシャからギドが寝たきりだと聴きます。そこでアシャフはミシャにステーキ肉を焼くことを提案します。

ステーキの香りと音につられてギドは目を覚ましました。

目を覚ましたギドにアシャフは黒の封筒を差し出します。

感想

ギドは西洋風の可愛いアパートに住んでいます。彼女の世話係(お掃除、料理)がミシャという女の子らしいです。

アシャフがやって来たのは次の仕事の話でした。

今度はギドが待ちに待った魔女事件のようです。場所は第三大陸です。ここは「世界聖教会教団」の聖都の近くということで「聖騎士団」が出てきそうです。

3巻から話がはじまります。

まとめ

  • 第5話 第四大陸西部 フェレース地方都市「ハイデン」で起きた「魔女の戯れ事件」後半。
  • 第6話~第9話 ファノーラとヨハンによる死屍人暴走事件。
  • アシャフがギドに次の仕事の話をしに行く。

第3巻は第三大陸がお話の舞台です。アシャフとギドの活躍が楽しみですね。そして、どんな魔女が登場するのでしょうか。「聖騎士団」も登場するみたいです。

盛りだくさんでワクワクします。

それでは、またね。

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