ミステリと言う勿れ 8巻 あらすじ「ライカの正体と双子の話」

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「ミステリと言う勿れ」8巻 登場人物・あらすじ・感想(ネタバレあり)の紹介。エピソード11~13まで。エピソード11でライカさんの正体が判明しました。エピソード12は痴漢の冤罪の話。エピソード13は双子の姉妹の話しです。

ライカさんの正体については、エピソード11の「感想」で紹介しています。

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「ミステリと言う勿れ」8巻 登場人物・あらすじ

著者 田村由美

発行日 2021年3月15日

主な登場人物

久能 整(くのう ととのう) 主人公 教育学部2年生。大学生。

ライカ 大隣総合病院に入院中の患者。

千夜子(ちやこ) ライカの妹。

梅津真波(うめづまなみ) 大隣総合病院の温室管理者。

犬童我路(いぬどうがろ)  我路ちゃん。我路くん。整くんと気が合う。

エピソード11 星降る舌八丁

登場人物

黒松 修一郎(くろまつしゅういちろう) 元学芸員。メガネであごひげをはやしたおじさん。

サングラスとマスクの男たち5人  名前をABCDEとアルファベットで呼び合ってる。

親方  倒れて意識不明

黒松さんの同僚   引きこもりの孫と2人ぐらし。

ミケ  美術館で世話してる黒猫。

千夜子 ライカさんの妹。入院中。

千夜子の車いすを押す女性。 中年の女性。

あらすじ

小雪の舞う中、頬っぺたと鼻の先を赤く染めた整くんとライカさんが、病院から1番近い大鬼蓮美術館(おおおにばすびじゅつかん)に到着しました。

こじんまりした美術館で館は人もまばらです。

この美術館には有名な絵画のレプリカも多く展示されています。

ライカさんが整くんにもらったハガキの絵の人の作品があるかたずねると、メガネにあごひげをやはした人の良さそうなおじさんが、どこにあるのか教えてくれました。

このおじさんは、元学芸員で今は月に1,2回、館内の額縁のほこりをはらいに来てると言いました。

トイレに行きたくなった整くんは、ライカさんに近くにあったテレビでレプリカの説明をしているので見ててくださいと伝えます。

用を済ませてトイレから出てくると、サングラスにマスク姿の2人の男が1人の男性を囲み「満月に 頭(こうべ)を垂れて 星降る夜」と言い、つづきを知っているか質問していました。

男性が知らないと応えると、背後からいきなり電気ショックを与えて気絶させてしまいました。

驚いた整くんは、速く美術館から出ようとライカさんの元へもどります。

ライカさんに事情をはなし2人は出口へ向かいますが、途中でサングラスとマスクの男に声をかけられてしまいます。

感想(ネタバレあり) ライカさんの正体

黒猫

今回は、あじめにライカさんに驚きました。

サングラスにマスクの怖そうな男に殴られ、ナイフを突きつけられても表情1つ変えません。

彼女は、怖がるとか動揺するとかしないんです。

眉間にしわを寄せさえもしません。

ただ、淡々と自分の思ったことを言い続けます。

その言葉が相手を挑発するかもしれないのに、それすらも恐れていません。

ライカさん!どういう事なの?!と読みながらハラハラしちゃいました。

途中、整くんがライカさんと男たちの間に入って、自分の思ったことと考えを話しはじめたので、男たちの気がライカさんからそれていきました。

なのに!ライカさんは自分から男の腕をつかんでナイフを自分の顔に近づけます。

そして「殺される以外なら何をしてもいい」といいます。

サングラスの男たちも引いてしまいました。(^^;)

サングラスの男たちとライカさんとの覚悟が違うみたい・・・。(^^;)

そして今回の謎解きは短歌の上の句と下の句が、美術館内部の絵画、デザイン、模様をさしています。

その指示された先に「お宝」が隠されていました。

1人になった黒松さんがミケを抱きしめて鳴くシーン。

追い詰められていたんだなあ・・と思いました。

真面目な人ほど一人で悩みを抱え込んでしまう傾向にあると思います。

色んな人に話してみるって大切だと思いました。

黒松さん本当に良かったです。

最後、お宝はみつかりました。

整くんとライカさんも無事に帰ることができました。

ライカさんと整くんの優しいまなざしに、キュンとしつつ、この2人いい感じになってきたなと。

めでたしめでたし・・で終わるのかな?と思ったらライカさんの打ち明け話しがありました。

千夜子さんは解離性同一性障害と言う病気で、ライカさんは千夜子さんのもう1つの人格でした。

千夜子さんは多重人格の病気ということです。

この打ち明け話しを聴いて、今日、美術館で男たち相手に無感情だったライカさん。

5巻はじめで「桜の木にピンを刺してメモを残した」ライカさん。

痛みも苦しみも感じないので、自分の痛みもだが、相手の痛みもわからない。

(ライカさんには思いやりがあるので、分からない痛みとは、実際に傷つけられる痛みだと思われる)

ライカさんの打ち明け話しで事情がわかりましたが、なんだか切ない気持ちになりました。

整くんにとってライカさんは色んなことが話せる唯一の相手。

せっかく仲良くなって気持ちも深めつつあるのに・・・。

ライカさんが消えてしまわない事を祈ります。(T_T)

エピソード12 耳寄りな話

フルーツサンド

新しい登場人物

パンクヘアーの男性 整くんの隣で順番待ちのために座ってる。

水間 由珠(みずまゆず)  店内で痴漢の冤罪の話をしていたグループの1人。

水間さんの職場仲間 女性1人。男性2人。 店内で一緒にいた。

あらすじ

整くんは天津先生のおみやげで食べたフルーツサンドが美味しかったのですっかり好きになってしまった。

今日は月に1度フルーツサンドを食べる日です。

千両屋フルーツパーラーでフルーツサンドを食べようと順番待ちをしてる間、整くんはライカさんの事を考えたり、周りで会話してる人の話しに耳をかたむけたり、空想したりしていました。

整君は聞こえてくる会話に反応して一人ごとをしゃべりはじめます。

整くんの隣で順番待ちをしているパンクヘアーの男性は、整くんの一人ごとを好意的に聴いているようでした。

前の人から順番に通されるので少しづつ席が入り口にちかずきます。

席が移動するたびに、店内の後ろの席から聞こえてくる会話の内容もかわります。

整くんはその会話に反応していました。

今度は痴漢冤罪をおこした女の話しが聞こえてきました。

痴漢騒ぎをでっちあげた女が、神社の石段で誰かに突き落とされたそう。

その女性は、わざわざ痴漢騒ぎをでっちあげて、嫌いな男をはめたそうです。

会話グループの中の男性たちは、この事件ではめられた男性が人生を台無しにされたと怒っていました。

だから、その男性が自分をはめた女性を突き落としたんじゃないかと。

整くんは3時にライカさんと会う約束をしていたため、病院に向かわなければいけなくなりました。

フルーツサンドを諦めて立ち上がったときに、先ほどの会話グループに向かって「犯人は女性だと思う」と言い、急いで立ち去ろうとしましたが。

※痴漢の冤罪・・・痴漢をやっていないのに、痴漢をやっととして捕まり罪になること。

感想(ネタバレあり)

今回のお話は「電車内での痴漢」を取り扱った内容でした。

女性が痴漢をでっちあげたら、本当に痴漢にあってる女性は声を出せません。

かりに痴漢だと言っても、痴漢が「やってない!」と言ったら・・・誰も目撃していなかったら。

これって女性側からしたらとても気分の悪いものです。

あまり踏み込んだ感じでの取り扱いではありませんでしたが、エピソードの1つに加えてもらって良かったと思います。

あと、話しの後半、整くんがライカさんに言った「-力を合わせて 生き抜いたんです」には胸が熱くなりました。

無力な少女が生き抜く手段として、別の人格を生み出したのだから。

わたしは整くんとライカさんの姿に励まされています。

2人が幸せになってくれることが1番の励みです。

話しは変わりますが、フルーツサンド食べました。

整くんが大好きになったのを見て、わたしも食べてみました。

めっちゃおいしかった♪

わたしが食べたのは近所のパン屋さんが売ってるものでしたが、整くんは「千両屋フルーツパーラー」で並んでいましたね。

これって「千疋屋フルーツパーラー」のことだよね。

調べたらメニューにフルーツサンドありました。

機会があったら食べてみよう♪

そしたら紹介しますね。(^_^)

エピソード13 ネガティブなポジティブ

新な登場人物

狩集汐路 4巻に登場した高校生。

理記ちゃん 狩集理記之助。汐路のいとこ。広島に住んでいる。

瓜生晃次(うりゅうこうじ) スーツの男性。 P・ビジョン東京支社長。整くんが愛用しているカバンメーカー。一葉の夫が兄。

鳩村一葉(はとむらいろは) P・ビジョンの前社長。飛行機事故で亡くなった。

鳩村有紀子(はとむらゆきこ) 双子の姉妹。

鳩村実都子(はとむらみつこ) 双子の姉妹。

双子の父親。 瓜生晃次の兄。亡くなっている。

畑中詩(はたなかうた) 家政婦のおばさん。

畑中徹(はたなかとおる)庭師のおじさん、詩さんのご主人。

アイコちゃん 家の中で放し飼いにされている鳩。

あらすじ

広島で知り合った汐路さんが整くんをたずねて大学まで来ました。

汐路さんのいとこの理記ちゃんからたのまれて整くんをたずねたと言います。

その頼みごとは双子を見分けてほしいと言う、2人は双子の住んでるお屋敷「鳩村さんち」を訪ねることにしました。

鳩村さんのお屋敷で整くんたちを待っていたのは、P・ビジョン東京支社長の瓜生(ウリュウ)という男性でした。

偶然にも「P・ビジョン」は整くんが愛用しているカバンメーカーでした。

前社長の鳩村一葉と瓜生晃次さんの兄は夫婦で、2人の間には双子がいました。

双子の名前は有紀子と実都子、可愛い小学生の女の子です。

2人は整くんの目の前で、かぶっていた色違いのベレー帽を交換し、名前も交換して名乗ります。

整くんがどちらが有紀子で実都子なのか分からなくなってしまうと、叔父はこんな調子でいつも入れ替わっているので、有紀子と美都子の判別がつかないと言いました。

そして、一葉お嬢様が生まれる前から働いているという家政婦の畑中歌さんも双子の見分けがつかないと言います。

そこへ鳩のアイコちゃんが飛んできて叔父さんの顔にウンチをしたので、双子の姉妹ははしゃぎます。

叔父さんは双子がやりたい放題なのにうんざりしつつも2人を立派に育てて会社を継がせたいといいますが、整くんは本人たちの意思が重要なんじゃないかといいます。

怒った叔父さんは、整くんと汐路さんを追い出しましたが、整くんは1人鳩村家に引き返すことにします。

そして整くんは双子の家庭教師としてお屋敷に通いはじめることにしました。

汐路さんは従兄の理記ちゃんに頼まれたといいましたが、本当は我路くんから整くんへの頼みでした。

感想(ネタバレあり)

今回の件は我路くんの依頼だったんですね。

本人が登場しなかったことは残念ですが、また、登場することを楽しみにしています。

「P・ビジョン」 と言うブランドは、整くんが愛用してるカバンだったんですね。

整くんがしょっているリュックスタイルのカバンです。

繋がりがあって面白い。

「鳩の目を柿目」といい、ブランドロゴでは鳩が柿を加えている姿なのも面白いですね。

細かいこだわりが面白くて好きです。

※鳩の赤い目を柿目というそうです。

整くんは双子の姉妹が自発的に入れ替わりをしてるのであれば、いいんじゃないかと思いました。

そのあと、汐路さんが「あの年齢で本当に自発的にやってるんだろうか」とふと疑問におもったことを口にすると、気がついたように鳩村家に引き返します。

5巻で陸さん(カエル)に「僕は気がつく先生になります」とはっきり言っていた通り、気がついたら「ほっといて背景」と引き返したように思いました。

双子の入れ替わりが誰かにやらされてる言だったら?何の理由で?気になります。

また、ライカさんの言った「そもそも前提がちがう」とか、亡くなった一葉さんが「順番の分かる名前になった」とか、わたしは「どういうこと?」とやっぱり分かりませんでしたが、整くんは双子ではないと気がつきます。

すごいですね!どこから気がついたのか?

整くんの種明かしは、9巻に持ち越しですが、楽しみに待っています。

それと今回も宝石と星座が出て来ましたね。

アレキサンドライト双子座の石です。

双子のお母さん、一葉さんが大切にしていたようです。

こちらの繋がりも楽しみです!(*^_^*)

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