【押しの子】9巻のサクッと読めるあらすじと感想。81話~90話。一部ネタバレがあります。マルチタレントとして活躍しはじめたアクアに、斎藤壱護元社長と会うルビー。
2022年10月21日発売
原作:赤坂アカ 漫画:横槍メンゴ
「あらすじ」はサクッと読めるにゃん。
「感想」は一部ネタバレがあります。
目次で確認してくださいね。
9巻登場人物
星野アイ 「B小町」のセンター。ファンに殺された。双子の母。
双子の父親 星野アイ殺しの黒幕と考えられている。誰だかわからない。
ゴロー アイの産婦人科医。殺された。アイ推し。
さりな ゴローの務め先に入院していた。難病のため亡くなった。アイ推し。
星野アクア ゴローの生まれかわり。双子の兄。俳優。
星野ルビー さりなの生まれかわり。双子の妹。新生「B小町」メンバー。
有馬カナ 新生「B小町」センター。女優。アクアが好き。
MEMちょ ユーチューバー。新生「B小町」メンバー。
黒川アカネ 女優。アクアとつき合っている。父親捜しに協力。
斎藤壱護 斎藤ミヤコの夫。「苺プロダクション」の元社長。
斎藤ミヤコ 斎藤壱護の妻。壱護が失踪後、「苺プロダクション」の社長を務める。
寿みなみ グラビアアイドル。ルビーの同級生。
不知火フリル 歌って踊れるマルチタレント。ルビーの同級生。
鏑木勝也 番組プロデューサー。『深堀り☆ワンチャン』のプロデューサーも務める。
ヒムラさん アーティスト。作曲家。新生「B小町」の「POP IN 2」の作曲。
鮫島アビ子 「東京ブレイド」の作者。漫画家。
吉住シュン 「深掘り☆ワンチャン」のAD。
吉住未実(みみ) 吉住シュンの妹。コスプレ兼Vチューバー。
漆原(うるしばら) 「深掘り☆ワンチャン」のD(ディレクター)。
メイヤ 少年誌ジャンルのエロ系コスプレイヤー。
【推しの子】9巻の表紙はグラビアアイドルの寿みなみちゃんです。かわいいです。
第81話 あらすじ
ヒムラさんの楽曲とMV(ミュージックビデオ)のおかげで、「B小町」はブレイク寸前でした。
また、MVにおさめられた星野ルビーは「五郎と母(星野アイ)が殺されたことを知り、復讐を誓った」ことで、闇を背負いはじめました。
そんな彼女はミステリアスでダークな雰囲気をまとい、見ている物を引きつけます。
黒川アカネは、映画の主演をつとめ、ドラマ撮影もきまり、実力派女優として表舞台へのし上がってきました。
星野アクアは、ネットTV、バラエティー番組レギュラー、ドラマ、ファッション誌のモデルなどマルチタレントとして進みはじめました。
その一方で、有馬カナはアクアとアカネが付き合い出した事にショックをうけつつも、アクアに避けられている事を気にしていました。
感想
みんな仕事が順調に進みまじめましたが、カナちゃんはアクアとアカネちゃんが付き合いだした事で傷つき元気がありません。
いつもの元気なカナちゃんが見たいですが、なんだかアクアがカナちゃんを避けているらしく・・・それもカナちゃんを傷つけている様子。
しばらくカナちゃん落ち込みモードかな・・・。
第82話 あらすじ
カナの落ち込みを深刻に受け止めたメムチョはアクアと連絡をとります。
感想
カナちゃんライブでは一生懸命笑顔をつくって歌ってたけど、アクアのことでとても落ち込んでいるみたい。
ここは、歳うえメムチョの出番かな?
第83話 あらすじ
メムチョは、アクアの撮影が終わるのを待っていました。
アクアは「話なら疲れてるからまた今度」といいましたが、メムチョは「今度とは1か月後か?」といいます。
そこでアクアはメムチョの話に付き合うことにします。
2人はメムチョのマンションへ行きました。
そこで、アクアは自分がカナにとっている行動に対して正直に話しました。
その話をきいたメムチョは、アクアがカナのことを真剣に思っていることを知ります。
感想
星野アイが目の前で殺されていたので、カナちゃんに対する気持ちも半端ないのは分かります。
カナちゃんにもしものことがあっても自分は責任が取れません。
そうだよね・・・。うんうん・・・。ん?
あれ?アカネちゃんも同じじゃない?
カナちゃんアイドル兼女優、アカネ女優といっても同じ芸能人でしょ。
カナちゃんにだけヤバいファンがついて、アカネは大丈夫ってあるかな?
アクアの考えだったら、アクアは「一般人と付き合う」の方が納得できるよね。
ん?ん?ん?
もしかして、アクアの想いはアカネちゃんよりカナちゃんの方が真剣(好き)?
今回のアクアの取り乱し方・・・アクア、カナちゃんの事好きでしょ・・って思いました。
第84話
鏑木さんがプロデューサーをつとめる「深掘れ☆ワンチャン」という番組は「競馬で一番大負けした人、AVにモザイク掛ける人」などを深堀りしていく番組です。そこにアクアが出ています。
その番組にルビーがリポーター役として出演しました。
アクアはルビーが出演することを知らなかった為、番組終了後に鏑木さんにいいよります。
鏑木さんは「アクアのリアクションがよかった」と満足そうに言いました。
そして、今回ルビーが出演したのは「ルビーが自分で企画書を持ち込んだ」と話しました。
ルビーが企画書を持ち込めたのは、ルビーが密に壱護社長と会っていたからでした。
感想
アクアくんの出演している「深掘れ☆ワンチャン」のプロデューサーが鏑木さんだったのに驚きました。
芸能界って人との繋がりでお仕事まわってくる世界なんですね。
それと、ルビーちゃんが壱護社長と会っていたのも驚きでした。
ルビーちゃんは、どうやって壱護社長を見つけ出したのか?疑問におもいましたが、そこは描かれていませんでした。
ミヤコさん(壱護社長の妻)経由かな、それとも謎の少女経由かな?
・・・なんて想像しながら読んでいたら・・・
ルビーちゃんと壱護社長が会っている場面のバックでカラスが数羽飛んでいました。
「これは、謎の少女が見てる?!」ってこと?
第85話 あらすじ
ルビーは瞳内に黒光する星を輝かせながら壱護社長に向かって「ママを殺した犯人を見つけるまで、絶対に逃がしたりしないから」といいました。
更にルビーは「父親が誰なのか教えて欲しい」と詰め寄りますが、壱護社長は「知ってたらとっくにぶっ殺してる」と返します。
そこでルビーは「アイと関わりのあった人物を全員教えてほしい」とたのみましす。
壱護社長は「売れてもいないルビーには教えない」といいました。
ルビーは「『向こうから会いたい』と言ってくるぐらい売れる様になったら教えて」といいます。
壱護社長は「ああ」といい会わせることを約束しました。
2人の上空ではカラスが飛び回っていました。
一方、アクアは番組内でルビーが「おバカキャラ」を要点を押さえながらこなしていることに「誰かが入知恵している」と考えます。
感想(ネタバレあり)
ルビーに「深堀り☆ワンチャン」に企画書を持ち込むように提案したのは壱護社長でした。
でも、壱護社長がルビーと一緒にいてくれることに安心しました。
アイを殺した犯人は油断できません。
ルビー1人で動いていたら危険すぎます!
第86話 あらすじ
ルビーは壱護社長の入知恵でADの吉住さんに近づきはじめました。
(壱護社長はADはいずれD(ディレクター)になるので親切にしておけと言いました。)
ADの吉住さんは、漆原Dの指示は何でも従い目の下にクマを作りながら働いています。
そこへ、漆原さんから「次の深堀コーナーは『コスプレイヤー』の取材だ」と言われました。
そして『東京ブレイド』の『コスプレイヤー』を10人ぐらい探してくるよう指示します。
それも「過激なトークが引き出せそうな『コスプレイヤー』」と注文をつけました。
吉住ADはいろんな人に当たってみますが、断られてばかりで人が集まりません。
そんな吉住ADにルビーが声をかけました。
感想
吉住ADという新しい人物が登場しました。
吉住さんはルビーちゃんから親切にされて「僕の顔がタイプなのか?」と動揺しているところ面白かったです。
ルビーちゃんの様に綺麗な子から親切にされたら誤解しちゃいますよね(笑)。
吉住ADの仕事はとても大変そうなので、ルビーちゃんの力をかりてどうにか出来ればいいと思いました。
ルビーちゃんには壱護社長がついているので、上手く運ぶかな?
第87話 あらすじ
雨が降り出しました。
撮影を終えたアカネが外に出ると、傘を持ったアクアがいました。
アクアはアカネが傘を持っていないんじゃないかと心配して予備の傘を持ってきてくれたのです。
感激するアカネは、アクアの傘の中に入って家まで送ってもらうことにしました。
ルビーは吉住ADから事情をきき、自分もコスプレをしてリポーターをすることにしました。
更に、クラスメイトでグラビアアイドルの寿みなみに「『深堀り☆ワンチャン』に『コスプレイヤー』として出演しないか」と誘います。
みなみは「最近グラビアばかりで仕事が横に伸びていなかったので、新しい仕事のチャンスかもしれない」と考えました。
一方、吉住ADの方は声をかけた『コスプレイヤー』から断られ続けていました。
自室(自宅)で「どこかに面白い子いないか」とモンモンとしています。
そこへ妹の吉住未実(みみ)ケーブルをかりにやってきました。
妹の未実は「コスプレイヤー兼Vチューバー」でした。
兄(吉住AD)は、妹(未実)にコスプレヤーとして番組に出演してもらえないかと頼みました。
※Vチューバー・・・2D、3Dのアバターを使ってYou Tube配信を行っている人のこと。吉住ADの妹は、アバターに自分の声をのせて配信している。
感想(ネタバレあり)
久しぶりにアクアとアカネちゃんが一緒にいる場面を見ました。
お付き合い順調そうですが、アカネちゃんは「アクアくんがカナちゃんに惹かれていた事」に気づいていましたね。
それでも、「アクアの嘘(アカネちゃんとつき合ってる)」が真実になるのを信じて付き合っているんですね・・・。
なんだか複雑です。
器の大きなアカネちゃんだから出来ることかな?
一方、吉住ADは苦戦していました。
妹の未実ちゃんはコスプレもやってるので良さそうです。
実は、未実ちゃんは引きこもりで中学校にいかず、コスプレをしてはYou Tube配信していました。
それを心配したお兄さん(吉住AD)が、Vチューバー配信をすすめたところ、フォロワーも増えフリーランスとしてやれるほどになっていました。
お兄さん先見の明がありますね~。妹さんのマネジメントもやってるそうなのです。立派だと思います。
これで、ルビーちゃん、みなみちゃん、未実ちゃんとなんとかコスプレしてくれる人がそろいました。
だけど、『東京ブレイド』のアビ子先生は気難しくて許可をとれないとルビーちゃんから聞かされます。
確かに、2.5次元舞台『東京ブレイド』のときも脚本書き直しで、アクアたちヒヤヒヤしましたね。
なんだか雲行きが怪しいけど大丈夫でしょうか・・・心配です・・。(^^;
第88話 あらすじ
未実は困ってる兄(吉住AD)にお願いされて「深堀り☆ワンチャン」に出ることにしました。
寿みなみも事務所からOKをもらいました。
ところが、明日本番を前に『東京ブレイド』のコスプレは許可が取れませんでした。
そのため急遽、オリジナルか許諾フリーのコスプレをしてもらうことになります。
吉住ADは、漆原Dから『東京ブレイド』のコスプレと聴いていたので、前日の変更に怒ります。
ところが、漆原Dは「『東京ブレイド』か代わりのも用意しておけって言ったよな」と言い放ちました。
漆原Dはそんなこと言っていませんでした。
さらに「びみょーにちょっと『東ブレ』じゃない感じにしてくれって」と言いました。
感想(ネタバレあり)
こういう急な変更は「あるある」なんでしょうか?
衣装とか突然の変更されてもすぐに用意できる物じゃないから困りますよね。
今回は、未実ちゃんがコスプレやってたおかげで、フリーサイズの衣装も持っていたので幸いどうにかなりそうです。
第89話 あらすじ
取材の当日です。
国際展示場で開催されているコミケに沢山の人が集まってきました。
番組の為のコスプレイヤーは、ルビー、みなみ、未実のほかに、メイヤと言う少年誌ジャンルのコスプレイヤーも加わりました。
メイヤさんはエロ系のコスプレイヤーだったため、露出度の多い衣装を着ていました。
吉住ADは「突然のコス変更」を4人に謝ります。
ルビー、みなみ、未実は「芸能界あるある」だと気にしていませんでした。
しかし、メイヤ「突然のコス変更」を気にしていました。
取材がはじまり、漆原Dもやってきました。
漆原Dは、露出多めのきわどいコスプレをしているメイヤに気がつくと彼女に話しかけ「エロイねー!」といいました。
メイヤは困惑ぎみに挨拶しました。
感想
ルビーちゃんとみなみちゃん、未実ちゃんのコスプレ姿かわいかったです。
みなみちゃんは頭に小さな鹿の角がはえていてかわいいです。
未実ちゃんは水着に振袖がついてる衣装で面白いと思いました。
しかし、漆原Dはいろいろやっちゃっていましたね~。(^^;
当たり前のごとくコス変したり、エロ系コスプレイヤーのメイヤさんにズケズケした物言いいだったり・・・昭和のおじさんあるあるでした。
案の定、メイヤさんにツイッターでつぶやかれてしまいました。
う~ん、そうだよね・・・。漆原Dももう少し気がつかえたらよかったのにね。
吉住ADがせっかく苦労してコスプレイヤー集めてきたけど、どうなっちゃうんでしょうか?
第90話 あらすじ(ネタバレあり)
メイヤのツイートを重く受け止めた『深堀り☆ワンチャン』ではコスプレ回の放送がいったん見送りになります。
漆原Dは、吉住ADに「つぎからこんな面倒な女に取材を申し込むな」といいました。
その言葉に吉住ADは黙っていられなくなり「今の時代はコンプライアンス厳守」「リスペクトが必要」といいます。
※コンプライアンス・・・法令厳守。倫理感、公序良俗など社会的な規範に従うこと。
漆原ADは自分が雇われているのは「地上波に出来ないギリギリを攻める為だろ」と怒鳴り口調で言い返し、言いたいことを吐き出すと「責任は俺がとる」「許せ」といって立ち去っていきました。
吉住ADは「このまま今の仕事を続けていくべきなのか」悩みはじめます。
そして、メイヤのツイートは拡散をつづけ「自分はクビになるのかも」と不安になりました。
そこへルビーが企画書を持って現れました。
彼女の瞳は黒いスターが輝いていました。
感想
なんだか大変なことになっちゃいました。
漆原Dが言ってることも間違いじゃないのかもしれませんが、人を見下したり、馬鹿にするような態度、ものいいは視聴者に伝わります。
メイヤさんは取材の為に友達に協力してもらって『東ブレ』の衣装を用意していました。コスプレに気持ちが入っている人ほど急な「コス変」は納得できないかと思いました。
吉住ADは何度も誤っていましたが、漆原Dから「申し訳ない」という気持ちが微塵も感じられず、さらに酷い質問をさせていたのでダメダメでした。
みんなが番組作りに一生懸命だったのに、漆原Dは自分のことで精いっぱいだったのか・・一緒に働いている人たちに思いがはせられず残念でした。
最後、瞳に黒スターをやどしたルビーちゃんが現れて終わりましたが、なんだかルビー不気味でした。
天真爛漫で明るく元気なルビーちゃんが好きだったので、はやく以前のルビーちゃんに戻ってほしいです。
9巻で分かったことまとめ
9巻では「父親捜し」は進展しませんでした。分かったことは・・・
- アクアはカナが好き。
- 斎藤壱護元社長とルビーが会っている。
- 壱護元社長は犯人について心あたりがある?
- ルビー完璧、闇落ち。
- 8巻に登場した謎の少女の登場なし。
- 父親の情報なし。
今回は、斎藤壱護元社長の登場がうれしかったです。
しっかりした人がルビーちゃんについているのも安心です。
それに、壱護元社長も真犯人に復讐したいと考えているようでした。これもうれしい。
アクア、ルビー、アカネ、壱護元社長、謎の少女とタックを組んで「狡猾な真犯人」を警察にしょっぴいて欲しいです!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それでは、またね。
10巻発売予定日:2023年1月19日ごろ
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