大蛇に嫁いだ娘 3巻 あらすじ、感想

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大蛇に嫁いだ娘 3巻のあらすじ、感想(一部ネタバレあり)。大蛇の過去、僧侶との対決。弟(渉)との再会と喜助事件の真相が明かされます。

著者:フシアシクモ

2022年10月12日発売。

ぽふくん
ぽふくん

サクッと読めるあらすじにゃ。

お話の転回がはやいにゃ。

ピンクさん
ピンクさん

感想には一部ネタバレがあります。

目次で確認してくださいね。

<3巻の主なお話>

  • 黒蛇とキヌの物語。
  • 渉(弟)とミヨ、大蛇様で村に行く。
  • 喜助を殺した真犯人が分かる。

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主な登場人物

ミヨ  主人公。大蛇様に嫁いだ娘。額に傷がある。

大蛇様  山の主。500年生きている。僧侶が嫌い。

八兵衛(はちべえ) 山のたぬき。80年生きてる。額に三日月形の傷がある。ミヨの友人。

<ミヨの家族>

じいちゃん ミヨのじいちゃん。病気で亡くなった。

清之介(せいのすけ) ミヨの父親。人殺しの罪をきせられて自殺した。

ミチ  ミヨの母親。清之助が自殺してから、頭がおかしくなった。

(わたる) ミヨの弟。

<ミヨの村人>

徳郎(とくろう) 村長。

ハツミ 徳郎の娘。ミヨと同じぐらいの歳。

喜助(きすけ) 独身。何者かに殺された。

元二(へんじ) 渉と一緒に働いている男。喜助が兄。

<その他>

旅の僧  若くてハンサム、頭がいい。大蛇様を探している。

キヌ 大蛇が黒かったころに知り合った娘。

住職 黒い大蛇を退治し、歳をとってからキヌと暮らしていた。

第14話 あらすじ

大蛇様の回想から物語りがはじまります。

大蛇の体が黒かったころ、キヌという娘に出会いました(大蛇は歳をとっていた)。

キヌは大蛇の縄張りである梅の木で、居眠りしていました。

それを見た大蛇は怒ってキヌを追い出そうと「食ってしまうぞ」と脅かしました。

キヌは怯えるどころか、本物の大蛇に出会えたことを喜ぶ天真爛漫な娘でした。

それからと言うものキヌは大蛇の縄張りに来ては、梅の木で居眠りするのでした。

大蛇はキヌが話しかけても無視しました。

そんな大蛇にキヌは自分の身の上話をします。彼女は「孤児でお寺の住職に世話をしてもらっている」と言いました。

大蛇は「住職」と聴くと自分の過去にあった苦い出来事を思い出しました。

それは、村に住職が来たときの出来事でした。

大蛇は村人から「大蛇様」として拝められ大切にされていました。

しかし、この年、雨が降らず村人は干ばつで苦しんでいました。

そこへ通りかかった旅の僧侶が「干ばつは黒ヘビのせいだ」といい村人をけしかけます。

僧侶は旅をすることに疲れていた為「そろそろひとつの地に落ち着きたい」と思っていました。そこで、干ばつを大蛇のせいにして大蛇を退治し、村人から尊敬を集め村に居つくことにしたのです。

念力を持った僧侶によって大蛇は退治されました(命は助かったので山の奥に逃げた)。

大蛇が退治されると運よく雨が降り、僧侶は村にとどまることが出来ました。

一方、大蛇は僧侶が現れるまでは村人たちに拝まれていたのに、僧侶の出現で厄災として嫌われたことに傷つき「人間に近づかない」と決めたのでした。

第14話 感想

キヌさんは天真爛漫で素敵な娘さんです。

だげど、孤児であるために幸薄い生活を送っていました。

大蛇は人間に傷つけられていましたが、どこか純粋な魂だったのかな?

キヌさんにとって大蛇は「心のよりどころ」だったようです。

第15話 あらすじ

キヌは村の男に慰め者になることでお金を稼いでいました。

しかし、キヌを慰め者にしていたのは住職も同じでした。

大蛇はキヌを追い払うことが出来なくなっていました。

2人は梅の木の下で話をしながら過ごすことが多くなります。

そんなある日、キヌが首にあざを付けてやってきました。

それを見た大蛇は驚きます。

キヌは自分は「こんなつまらない事で殺されて死ぬ」と諦めたようにいいました。

大蛇はまだ若いキヌが生きる事を諦めているのに腹が立ちます。

そして、キヌの首に自分の尾を巻きつけました。

大蛇は「キヌが欲しい」といい「他の奴に殺されるなら俺に喰われる」ようにいいます。

キヌは力のない瞳で大蛇に喰われることを了承します。

そして「大蛇もすぐに死ぬ」といいました。

大蛇はキヌの一言に目を見開き、彼女を飲み込みました。

一方、住職は庭にある木の枝が突然折れたことを不審に思います。その折れた枝にヘビが絡みつくのを見て、キヌに何かあったことを察しました。

そこで、大蛇に向けて祈祷をしはじめました。

大蛇はもがき苦しみながらも住職の元へやってきました。

第15話 感想(ネタバレあり)

とても切ないお話でした。

愛する人を食べるという愛情表現も悲しかったですが、幸薄いキヌさんの絶望も悲しかったです。

老いた住職が大蛇にとどめをさす事はできなかったのは、力が衰えたこともあるでしょうが「キヌさんが大蛇を選んだ」ことへのショックもあったのかな?と思いました。

この住職は昔大蛇を利用しているし、キヌさんも自分の慰み者にしていたので、罪の意識があったと思いたいです。

旅に出た大蛇は結局、雷に打たれて死んでしまいました。

その亡骸から生まれたののが、今の大蛇様(白ヘビ)でした。

第16話 あらすじ

話は、大蛇様ミヨ若い僧侶の場面に戻ります。

僧侶は大蛇めがけて小刀を振りました。

そこへミヨが止めに入ります。

ミヨは大蛇様にもやめる様にいいました。

大蛇様はミヨの言葉をきいて、帰ることにしました。

若い僧侶は大蛇を引き留めようとしましたが、大蛇様の迫力の前に力が抜け座りこんでしまいました。

第16話 感想

若い僧侶との対面は、あっけなく終わりました。

だた、僧侶は生きているし、まだひと波乱ありそうです。

ハラハラドキドキするお話もたまにはいいですが、ミヨさんと大蛇様の心温まるお話が好きです。

ヘビの生態をいかしたミヨとの共同生活は、興味ぶかいし大蛇様の優しさにホッコリします。

第17話 あらすじ

ミヨをたずねて(弟)がやって来ました。

渉は大蛇様にミヨを家に帰して欲しいと頼みます。

大蛇様は、ミヨが家に帰ることを承諾しますが、自分も一緒に村に行くといいました。

ミヨ達が村につくと、村長(徳郎)、村人たちが出迎えてくれました。徳郎とハツミも大蛇様に挨拶しました。

そのあと、ミヨ達はお母さんに会いにいきましたが、お母さんは大蛇様を見ても何も反応しませんでした。

ミヨは渉と川辺で話をしていました(大蛇様もいる)。

そこへ、元二がやってきます。

元二は3人を家に呼びました。

ミヨは元二が渉によくしてくれてる事にお礼をすると、元二は清之助(ミヨの父)にはよくしてもらったといい、兄(喜助)のことはミヨ達には関係ないといいました。

そして、喜助が殺された晩、元二は喜助が言い争いをしている道を通りかかっていました。元二は「面倒ごとに巻き込まれたくない」と思いその場を離れましたが、自分が止めに入らなかったことを後悔していました。

その話をきいたミヨは、清之助(父)は自分を抱っこしていたのに口論していた事を不思議に思いました。

すると大蛇様が元二の後ろにかけてあった着物に近づきます。

その着物は、喜助が最後に着ていた着物でした。

大蛇様は「二人分の血の匂いがする」と言いました

第17話 感想

渉くんがミヨさんと大蛇様のところに来た時、どんなお話になるのかな?と思いましたが、まさか3人で村に行くとは思いませんでした。

ミヨさんは清之助(父)が人殺しをしたので、肩身の狭い思いをしていました。だから、村に戻りたくないんじゃないかな?と思いましたし、大蛇様と一緒で村人たちが驚いてミヨ達を襲ってこないだろうか?と心配しました。

でも、村人たちはミヨさんと大蛇様を歓迎している様子だったので安心しました(歓迎ではないかも・・・)。

あと、親切な元二さんはミヨさんに気があるのかな?(気があった?)と思いました。

ミヨさんは優しくて可愛いし、元二さんが好きに思うのもありかな?と。

だけど、ミヨさんは大蛇様と幸せに暮らしているので元二さんは静かに身を引いた?と思いました。

第18話 あらすじ

大蛇様は「2つの血の匂い」について「1つははじめて嗅いだ」といい「もう1つは徳郎さんの匂い」といいました

それを聴いたミヨ元二は「本当の犯人は徳郎?」と考えたとき、疲れて寝ていたが目を覚ましました。

元二はミヨと渉にお野菜をたっぷり持たせ、3人は帰っていきました。

ミヨは「犯人の件」が気になり「大蛇様と渉に帰るよう」にいうと、一人村へ引き返していきました。

村へ向かって一人歩いているミヨに徳郎が声をかけてきました。

徳郎は「大蛇様との暮らしは恐ろしいんじゃないか」と心配しながら「大金をあげるから遠くに逃げたらどうだ?」と提案してきました。

ミヨは「幸せに暮らしているので大丈夫だ」とこたえると立ち去ろうとしました。

徳郎はミヨめがけて大きな石で殴りかかりました。

感づいたミヨは徳郎をとっさに避けました。

そして喜助さんを殺した本当の犯人は徳郎だ」といいました。

徳郎は「気づかれたならこのままじゃまずいな」とミヨを脅かします。

しかし、怒ったミヨは激しい怒りを徳郎にぶつけます。それに徳郎は同様し、その隙に走って逃げました。

一人残った徳郎は「ミヨと渉を殺す」といいました。

それを、木の陰で渉と大蛇様は聴いていました。

第18話 感想(ネタバレあり)

ミヨさんと渉くんを殺せば済むと思っている徳郎さんの顔は「やばい人」の顔でした・・・。(^^;

しかし、大蛇様にあっけなく食べられてしまいました。

大蛇様の大きな口の上に乗っている徳郎さんのシーンは迫力ありました。

そして、元二さんが好きだったのはミチさんでした。

ずっとミチさんに片思いしていたんですね。

元二さんとミチさんにも幸せになってもらいたいです。

おまけ

ミヨと大蛇様を描いた4コマ漫画です。

まぶたを閉じない大蛇様が面白いです。

3巻 まとめ

3巻では大蛇様が黒ヘビだったころの悲しいお話が読めました。

大蛇様が僧侶を嫌っている事に納得です。

でも、人間嫌いにならなくてよかったです。

そして、喜助さんを殺した真犯人が分かりました。

犯人が分かるまでもう少し時間がかかるかと思いましたが、大蛇様のおかげですぐに分かりました。

4巻で元二さん、ミチさん(母)、渉と安心できる良い展開になってくれるといいのですが・・・。

最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。

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