【魔女と野獣】9巻、第42話『魔女の遺物』、第43~48話『嵐の中は混沌』についてあらすじ、登場人物、感想を紹介しています。
第42話 『魔女の遺物』あらすじ
アシャフとギドは休息を楽しむために「職人の町」にやってきました。
夜空には花火があがり、道にはオモチャの魔道具を売ってる露店が並んでいます。
売られている魔道具を試しながら歩いていると、明かりの届かない通路の奥にある店の前でギドは足を止め、そのままの奥に入っていきました。
店の扉を開けると中には骨董品が飾られていましたが、アシャフは本格的な魔道具を扱っているお店だと言いました。
お店の老紳士は久し振りのお客様だと喜びます。
アシャフがどうしてここ(お店)に入ったのかたずねると、ギドは妙に気になったと応えました。
アシャフは”糸が張る”のは人と人の間だけではなく、物との間にも張ると言いました。
ギドは店内を眺めながら奥の部屋に入っていきました。
そこには”魔女の遺物”といわれる人形がありました。
その人形はギドに話しかけてきました。
※“糸が張る”・・呪った者と呪われた者、両者の間には繋がりが出来る。その繋がりがお互いを引き寄せ合う。
『魔女の遺物』登場人物
魔道具店の主人 老紳士。
「隠者の人形」・・ひと目を避けるための術をかける。貴婦人の姿をした人形で、”魔女の遺物”。
『魔女の遺物』感想
魔道具が並ぶ露店の様子は賑やかで楽し気です。
ギドは乗り気ではない様子でアシャフのあとに歩いていましたが、アシャフが試したおもちゃの魔道具を気に入ったりと可愛かったです。
こんなお祭りがあるなら行ってみたいです。
このあと、ギドが見つけた”魔女の遺物”といわれる人形は、今までの登場人物とはキャラが違ってギドとの会話が面白かったです。
今回はリラックスして読めるお話でした。
『嵐の中は混沌』目次
<9巻>
- 第43話 嵐の中は混沌ー序幕ー
- 第44話 嵐の中は混沌―第二幕ー
- 第45話 嵐の中は混沌ー第三幕ー
- 第46話 嵐の中は混沌ー第四幕ー
- 第47話 嵐の中は混沌ー第五幕ー
- 第48話 嵐の中は混沌ー第六幕ー
『嵐の中は混沌』あらすじ
お話は、アシャフがギドの元にある少年を連れてきたところから始まります。
10日前、辺境地にある何の変哲もない城での出来事です。
この城は『聖騎士団』が基地として使っていました。
そこに氷の男マット・クーガは任務のためやってきました。
城の責任者である騎士長キースは、”魔障”をともなうレベルの魔力が観測された超大型ハリケーンが城に近づいて来てると言いました。
その為、万が一に備えて数人の騎士長、”導師”も呼ばれマット・クーガも呼ばれました。
マット・クーガは彼と同じように呼ばれた両腕が義手の少年カール・オクリーヴと組むことになりました。
『聖騎士団』が危惧したとおり超大型ハリケーンに魔女たちと術師が隠れていました。
そして魔女たちは聖騎士団の結界を破り攻撃を仕掛けてきました。
マット・クーガ、騎士長ギル・デリンジャーは魔術を使って対抗しますが、魔女と術師が繰り出す魔術にきりがありません。そこへ魔響教団の魔女ヘルガも参戦し、少年カール・オクリーヴも魔術をつかって参戦します。
また、ファノーラに協力する死霊騎士たちも加わります。
『嵐の中は混沌』登場人物
<聖騎士団>
氷の男マット・クーガ 氷の大精霊と契約を果たした”精霊魔術師”。聖騎士団の一員。「魔女と魔剣事件」で右腕を失う。(2,3,4巻)
騎士長キース 古城の責任者。
白子兵(シーカー) 『聖騎士団』基本戦術 結界で囲み白子兵を無尽蔵に送り続ける。(2,3,4巻)
騎士長ギル・デリンジャー 魔術の虫を術で握りつぶした。術は謎。
騎士長たち 魔女の目を見た。
カール・オクリーヴ 両腕が義手。怪物を操る少年。(5巻)
“導師(どうし)”・・・魔術師の最高位。世界に5人といない存在。
<嵐の中の魔女達>
魔女ルシア 天災を操る魔女『巨大なる魔女』ヴィオラ・スペンドロの系譜。
魔女・・・月の魔力。
魔女・・・メガネの女性。
男の術師・・顔のない巨人を召喚する。召喚術。
アンジェラ・・・ギドに呪いをかけた魔女。(4,5巻)
<魔響教団>
ファノーラ・クリストフル 幽玄の魔女。死霊魔術師のスペシャリスト。(2巻)
ヨセフ ファノーラの助手(下僕)。死屍人。(2巻)
ヘルガ・ベルベット・・『剛毅なる魔女』の一族。(2,3,4巻)
死霊騎士・・・死屍人だがすべてを知って術師にその身を捧げた者。ファノーラに協力する。(2巻)
『嵐の中は混沌』魔道具、禁具
”悪魔の遺骨” 禁具。少年カール・オクリーヴの持ち物。
”種” 禁具。赤子になり成長する。魔術の影響を受けやすい。
『嵐の中は混沌』見どころ
- マット・クーガ―、カール・オクリーヴ、アンジェラ、ファノーラ、ヨセフ、ヘルガの再登場。
- 嵐の魔女と魔術師との戦闘シーン。
- 白子兵、魔術の虫、顔無の巨人、死霊騎士など人外が沢山登場。
- 圧倒的な魔術の ”導師” と ”竜”。
『嵐の中は混沌』感想
マット・クーガ―、カール・オクリーヴ、アンジェラ、ファノーラ、ヨセフ、ヘルガの再登場にワクワクしました。
特に、ファノーラ、ヨセフ、ヘルガの登場は嬉しかったです。ヘルガの魔力が本当は凄いことに驚きました。かっこいい魔術です。
カール・オクリーヴは『雄弁と沈黙』の処刑人クレイグでした。今もなお処刑人の様ですが今回はマット・クーガに協力しています。ギド達とであって3年の月日が流れています。その間に何があったのかとても気になります。
色んな人外が登場して激しく戦いますが、少し話しの展開が分かりにくかったです。まだ、登場人物の名前や魔術が明かされていないからかもしれませんが、誰の魔術だったのか?敵が攻撃してるのか、味方が攻撃しているのかも分かりにくかったです。
お話の先がいろいろと気になります。
はやく10巻が読みたいと思いました。
最後まで読んでくださいまして、どうもありがとうございました。
それでは、またね。
コメント