【漫画】夏目アラタの結婚 3巻のあらすじ、感想(一部ネタバレあり)。すっかり真珠に心奪われてしまった桃ちゃん、嫌がらせを受ける周防沙菜、結婚をせまられるアラタ、3巻でアラタは結婚を決心します。
何を考えているか分からなくて「怖い」印象の真珠が、「可愛い」真珠に変わりはじめるにゃ。
<3巻の主な内容>
- アラタの結婚決意。
- アラタ真珠の入籍。
- 真珠の控訴審はじまる。
主な登場人物
夏目アラタ (30代)主人公 児童相談所職員
品川真珠 (20歳)ヒロイン 品川ピエロ:死刑囚 バラバラ殺人事件の容疑者。
宮前光一 真珠の弁護士
桃ちゃん(桃山香)(30代)児童相談所職員 職場の先輩で相談相手
所長(大高利朗) アラタ達の所長
山下卓斗くん(14歳)父親が品川ピエロに殺害されてる。
山下卓斗くんのお母さん
周防沙菜 須藤英介の妹
周防英介の母
藤田さん 死刑囚アイテムコレクター
<品川ピエロに殺された3人>
周防英介(スオウエイスケ)30代 建築事務所の設計士。
相沢 30代
山下良介 30代 山下卓斗の父親 美容師
第16話 あらすじ、感想
児童相談所でアラタと桃ちゃんが「宮前弁護士のみつけてきた新証人」のはなしを始めました。
宮前弁護士は「真珠がストーカーにあっていた事を証明する証人がいる」ことを控訴趣意書として裁判所に提出するといいます。
※控訴趣意書・・第1審判決が誤まりなので、控訴審の判断を受けるために提出する書面。基本は弁護士が作成する。(2021年10月現在)
宮前弁護士は「無罪がとれる」と張り切って言います。
その話をきいて桃ちゃんも嬉しそうに「無実なんだね」といいました。
アラタは「無罪と無実はちがう」といいます。
「本当に人を殺しているけど立証できないのが無罪」
「本当に殺していないのが無罪」
アラタは真珠は殺しているといいました。
桃ちゃんは「一方的な先入観で人を決めつけるのは悲しい」と真珠をかばいました。
アラタは桃ちゃんの発言に「何か変だな」とおもいつつも、真珠にブラの差し入れをした話しをしました。
アラタは周防さんにブラを選んでもらいましたが、それを「桃ちゃんに選んでもらった」といって渡してきました。
実は桃ちゃんも真珠にブラを差し入れていました。
第16話 感想
桃ちゃんがアラタに向かって、まだ見ぬ真珠について目を輝かせながら語っている姿にモヤモヤした気持ちになりました。
桃ちゃんのいうとおり「ナイーブで傷つきやすい面」もあるかもしれませんが、何で自分がアラタの嘘を確認するために利用されてることに気がつかないのかな?
アラタが桃ちゃんに真珠との面会の話しをしてきて、今回もブラの差し入れの話しをきいたら「なぜ、2人にブラ頼んだんだろう?」って疑問に思うよね。
桃ちゃんは真珠に洗脳されているみたい。
アラタとは一緒に仕事をしてきて人となりを知っているはずなのに、よくも知らない真珠の方を信じるのは「洗脳されてる」としか思えないし信じる相手を誤ってないかな?
「危うい」のはアラタじゃなくて「桃ちゃん」の方だったみたい。
一方、今回も真珠が怖かったです。
第17話 あらすじ、感想
真珠は宮前弁護士をつかって周防さんに気かづきました。
周防さんは宮前弁護士を追い返しましたが、カノジョがアラタと連絡を取り合っていることを確信します。
宮前弁護士はアラタに真珠の裁判の日取りが決まったことを伝えます。(来月の3日)
それから、真珠が「アラタを結婚不履行、共犯者として周防沙菜を訴える」と伝えました。
宮前弁護士はアラタが被害者遺族と隠れて連絡を取り合っていたことや、結婚するきもないのに「結婚する」と言ったことを怒りました。
アラタは「真珠を幸せにしたい気持ちに嘘はない」といいます。
宮前弁護士は控訴審がはじまる前に婚姻届けを出すようにいいました。
第17話 感想
今回も真珠が怖かったです。
拘置所の中だというのに宮前弁護士をつかって周防さんと接触をこころいたり、おそらくフリーライターをつかって周防さんに嫌がらせをしたり・・恐怖でしかありません。
アラタに関しては、真珠に近づくために自分が手紙の差出人だと嘘をついたり、「結婚」をえさに真珠との面会をとりつけたり、嘘つきの卑怯者だと思うので自業自得だと思いました。
真珠は母親から虐待をうけて育ってきました。壮絶ないじめにも会ってきました。
そんな彼女が手紙の差出人だと嘘をついてあらわれたアラタを信用するのは難しいと思います。
嘘をついて自分に気かづいてきてるアラタであるのに、アラタに好意を持てば持つほど気持ちは複雑になっていったと思います。
だから、桃ちゃんに近づいたり、ブラをつかってアラタの周辺に存在する女性関係を調べたりしたんだと思います。
(ブラを使ってアラタの女性関係を調べるってすごい頭いいし、怖いですが・・・。)
真珠は怖いですが、アラタにもあきれてイライラしました。
第18話 あらすじ、感想
アラタは結婚すると決めましたが、迷いもありました。
母親には、電話して結婚することを伝えましたが、すぐに離婚するとも言いました。
次に、桃ちゃんに真珠との結婚につて相談したところ、桃ちゃんは真珠を「パール」と呼び賛成しました。
そして、30歳をすぎて未婚の自分をしみじみと振り返りながら、真珠のことを「羨ましい」といいました。
アラタは結婚自体に興味がありませんでしたが、真珠は拘置所から出る事はないので、独身と変わらないと考え、正式に結婚することに決めました。
そして、タキシードを着て拘置所へ向かいました。
第18話 感想
今回の真珠は怖い分部もありましたが、かわいい姿もありました。
アラタに久し振りに会えて嬉しそうでした。
婚姻届けを見た時は、微笑みながら涙を流していました。
本当は「良かったね」って思いたいけど「真珠」という人がよくわからないし、まだまだ何か起こりそうで「怖い」という気持ちの方が大きかったです。
ちなみに、アラタのタキシード姿はカッコよかったです。
とてもよく似合っていました。
第19話 あらすじ、感想
アラタは子供のうな笑顔で喜ぶ真珠をみて心が動かされていました。
真珠は気持ちが落ち着くと「今日はすごく不安だった」と言いました。
アラタが婚姻届けを持ってこないかもとか、中学生みたいな字でサインしてあったらどうしようとかあれこれ考えていました。
後から「これは俺の字じゃない」ということも出来ます。
そうすると、婚姻届けは本人がサインしないと無効になってしまいます。
「それは本気でボクと結婚する気がないという事だ」といいました。
そして、真珠は「24時間あったら何をするか考えてきたか」とアラタに言いました。
第19話 感想
今までの真珠と違って喜びを素直に表現し、不安な気持ちも素直に話していていました。普通の女の子のようでした。
アラタも真珠の喜ぶ顔をみて嬉しそうでした。
まるで本当の恋人同士のようだと思いました。
本当に真珠が無実だったら2人は幸せになれるかもしれませんが、事件の真相はどんな風に描かれるんでしょうか。
真珠が出した「24時間あったら何をする」という宿題でアラタが言ったことを真珠は気に入ってくれました。
真珠も考えていたようですが「ここを出た時はなす」といいました。
何だか意味深なことを言っています。
第20話 あらすじ、感想
アラタは真珠との面会後、宮前弁護士と一緒に婚姻届けを出しにいきました。
宮前弁護士はアラタと別れて真珠に報告しに行きました。
アラタは山下卓斗くんに会って「結婚した」ことを報告しました。
また、周防沙菜にも会って報告しました。
沙菜はアラタが本気で真珠を好きなんじゃないかと心配しましたが、アラタは否定しました。
その言葉にホツとした表情を浮かべる沙菜でした。
沙菜は「誰かが家までついてきたら怖いので家まで送って欲しい」といいました。
家につくと沙菜は「家の中に誰かいたら怖いので玄関の中で待っててほしい」と頼み自分は先に中に入っていきました。
彼女は短パン、キャミソール姿でアラタの前に現れました。そしてコーヒーを入れるといいましたが、アラタは「今度、母親のいる時に」と言って帰っていきました。
アラタは夜空を眺めながら今夜は結婚初夜だから「真珠を想って眠ろうか」と思うのでした。
第20話 感想
何だかんだ言って結局「結婚」しました。
最後のアラタが夜空を見上げて真珠を想うシーンが良かったです。
日本は獄中結婚が法律で認められてるみたいです。
日本においては、無罪の推定の働く被疑者や被告人は言うに及ばず、受刑者や死刑囚であっても、日本国憲法第24条に立脚する婚姻に関する諸権利は保障されている。故に拘留中あるいは刑の執行中であっても、婚姻における形式的・実質的要件を満たせば婚姻することができる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
有名人だと歌手の加藤登紀子さんが、服役中の男性と獄中結婚しています。
また、付属池田小学校の宅間守(死刑囚)が彼を支援していた女性と獄中結婚しています。
第21話 あらすじ、感想
真珠の控訴審がはじまります。
※控訴審・・第一審の判決に対して不服がある場合に、その判決の取り消しや変更を求める手続きのこと。
裁判所の前には控訴審の見学希望者が多数だったので、整理券がくばられ当選者だけが中に入れました。
アラタは親族なので抽選なしでも中に入れると宮前弁護士にいわれましたが、くじ運がいいからといって整理券をもらって並びました。
幸いくじに当たり中に入れることに、そこには以前拘置所であった死刑囚アイテム収集家の藤田さんも来ていました。彼もくじに当たりました。
藤田さんはアラタに法廷のみどころの1つに「法廷ファッション」というものがあると説明しました。
彼は一審のとき品川ピエロはとても汚い恰好だったので期待していないと言いました。
弁護士、検察側も入場し、いよいよ品川ピエロの入場になりました。
藤田さんは「最近めったに見ない地味ブス、歯の抜けたバケモノ」を期待していましたが、入ってきたのは華奢で痩せた可愛い女性でした。
第21話 感想
裁判所にあらわれた真珠はワンピース姿の可愛い女性でした。
彼女が恐ろしい殺人鬼には見えません。
これも真珠の作戦なんでしょうか。
第22話 あらすじ、感想
真珠は法廷で「結婚して夏目真珠になった」といいました。
藤田さんをはじめ見学にきていた人々は好奇心のまなざしで真珠を見ました。
藤田さんはアラタと同じ苗字であることから「彼が相手」だと思いました。
さらに、裁判長は真珠に住所をたずねました。
アラタは自分の住所と苗字がマスコミにばれて、瞬く間に自分のプライベートが週刊誌に取り上げられるとヒヤヒヤします。
真珠は「住所不定」と応えました。
藤田さんは「裁判後に帰る住所は旦那のところだ」と不思議そうにいいました。
アラタは「真珠が助けてくれた?」と思いました。
第22話 感想
真珠はアラタと会っている時とは別人のように可愛い女性の話し方でした。
一審のときは怖くて何も話せなかったとか、今は夫が守ってくれるから話せるとか、法廷絵描きの人に絵を見せてもらって「自分の姿」を確認して涙をながすとか、今まで見てきた真珠とは別人です。
こうやって裁判を見学している人達の心をわしずかみしてる様です。
今回も計算ずくの怖い真珠でした。(ワンピース似合って可愛かった)
第23話 あらすじ、感想
控訴審の終わったあと藤田さんはアラタに声をかけ「一緒にお茶をしましょう」と言いました。
アラタは自分が真珠の旦那であることを告白しました。
藤田さんは「アラタに協力すれば品川ピエログッズがもらえる」と喜びます。
アラタは藤田さんに今の裁判の感想をききました。
藤田さんは「一審の時に見た品川ピエロが、清楚な少女に変わっていたことに驚いた」といいました。
そして「殺人に使われた毒物は、品川ピエロが看護学校に通っていて、彼女の実習先の病院から盗まれた」
「(品川ピエロは)薬物の知識を得るために(看護学校に)入学した」と思っているといいました。
そして「映画に出てくる悪役で、冷酷で道徳心に欠けてて、頭がよくて、魅力的、最高の女房(モンスター)」だといいました。
1人になったアラタは「真珠は悪役なんかじゃない」と思いました。
本当の真珠は初めて会った時の「ひとりぼっちで、俺じゃない誰かを待っていた・・・真珠」だと思いました。
第23話の感想(ネタバレあり)
宮前弁護士が一審のとき真珠の弁護をした竹中弁護士にあって話しをきいてきました。
真珠は「すぐに起訴されたい」といったそうです。
※起訴・・・検察官が「被験者に判決をくださしてほしい」と裁判をおこなう手続きのこと。
「その結果、死刑になってもいい」とまでいったそうです。
宮前弁護士は真珠に向かって「何をそんなに急いでいたんですか」と質問しますが、真珠はあくびをするだけでした(相手にしない)。
真珠が急ぐ理由ってなんでしょうか?
「急ぐ」ということは「何かしらのタイムリミット」があるからだと思いますが、それと「24時間」となにか関係あるんでしょうか。
真珠はアラタに「外に出られる」ことを前提に話しをしていました。
だから「死刑にならない理由」があるけど、それは「隠しておきたい」って読み取れます。
アラタは本当に真珠のことを気にかけていると思います。
真珠もアラタのことを気にかけているように思えます。
2人の間に本物の「愛情」が育っていたらいいなぁと思いました。
コメント