「ミステリと言うなかれ」3巻、 エピソード4−2〜エピソード4−5まで。 登場人物とあらすじ&感想(ネタバレあり)。「4つの蔵」のまとめと狩集家、車坂家、真壁家のおきてについて。2018年10月15日初版発行。
感想でネタバレあります。知りたくない方かたは飛ばしてください。(犯人など詳しいことは明かしていません)
「ミステリと言う勿れ」3巻に登場する「4つの蔵」
狩集家の本宅の庭にある4つの蔵。
汐路の”門難の蔵
蔵の中で12ヶ月の日本人形をみつけますが、4体足りません。
人形の着物の柄が12カ月を表現しています。
新音”忠敬の蔵”
新音の”忠敬の蔵”には宮島焼の茶碗とお皿が沢山あります。
それは、本物と偽物とセットになってる焼き物、本物だけの焼き物、偽物だけの焼き物などです。
理紀”瞑想の蔵”
古い武士の甲冑、逆さの屏風、いくつもの錆びた刀がありました。
ゆら”温恭の蔵”
座敷牢がありました。古い箪笥と着物もありました。
狩集家、車坂家、真壁家、3家のおきて
車坂家と真壁家の子供が1人っ子だった場合、狩集家の人間とは結婚してはいけない。
狩集着理記之助(汐路のいとこ)と真壁絹代(真壁税理士の孫)は、相思相愛の仲。しかし、「3家のおきて」があるので結婚できない。
「ミステリと言う勿れ」 3巻 新しい登場人物&あらすじ
狩集 汐路(かりあつまりしおじ) ショートカットの可愛い高校1年生。
新音(ネオ)波々壁 新音(ははかべねお) 汐路のいとこ。やんちゃそうな若者。
理紀(リッキー)狩集 理紀之助(かりあつまりりきのすけ) 汐路のいとこ。メガネの優しそうな男性。
赤峯 ゆら (あかみねゆら)汐路のいとこ。小さい子供のいる若い母親。
幸 ゆらの子供。可愛い女の子。
汐路のママ
狩集 幸長 汐路のおじいちゃん。先月亡くなった。
車坂 狩集家の顧問弁護士 痩せた老紳士
真壁先生 顧問税理士。ちょび髭の中年男性。
エピソード4-2 相続人の事情
新しい登場人物
マリさん おじいちゃんのいとこ。本宅に住み込んで働いている。
朝ちゃん 車坂朝晴(くるまざかまさはる)車坂弁護士のお孫さん。20代ぐらいの好青年。
あらすじ
遺言書の発表後、みんなはおじいちゃんの家に泊まることになっていた。(狩集家の本宅)
整くんも一緒に泊まることになりました。
そこで整くんは「金縛り」にあい、切りつけられる人々の夢をみます。
翌朝、整くんは本家の庭にある小さい社(やしろ)で手を合わせている汐路の姿をみかけます。
整くんが声をかけると汐路めがけて植木鉢が落ちてきました。
汐路は相続争いの宣戦布告と受け止めます。
※社(やしろ)・・・神をまつってる所。
感想(少しネタバレあり)
汐路さんは母親のために遺産を相続したいと思い、積極的に行動しています。
まだ、高校生ぐらい(?)だと思いますが、しっかりしたお嬢さんなんだなぁという印象えした。
その反面、事故で亡くなった親族は相続争いで殺されたと思い込みが強いのかなぁと。
実際はどうなんでしょうか?
植木鉢は誰かが落としたのでしょうか?
鉢が落ちてくるシーンは淡々と描かれているし、整くんも「あぶない」というものの、あまり反応していません。
そのぐらいの反応で終わり?と疑問に思いました。
狩集家の本家は大きなお屋敷です。
広い庭の中に大きな蔵が4つ建っています。
お庭といってもひと山ぐらいの広さで描かれています。
すごいですね。
まだまだ、なぞだらけです。次が楽しみです。
エピソード4-3 落とされたものは
登場人物
絹ちゃん 真壁絹代。真壁税理士の孫。理紀ちゃんといい仲。
ゆらの旦那さん
あらすじ
整くん、汐路は、汐路の蔵、新音の蔵を確認し、次に理記ちゃんの蔵をみにいきます。
4人は、蔵の前で待っていた絹ちゃんと一緒に、蔵の中に入っていきました。
一通り蔵の中を確認し終え、晩御飯の時間になったので、狩集家の本家に帰りました。
すると、ゆらの旦那さんがゆらの姿がみえないと探しに来ました。
誰もゆらの姿を見ていませんでした。
旦那さんはもう一度ゆらを探しにに出ていきました。
感想(ネタバレあり)
汐路さんめがけて鉢が落ちてきた莉、誰かが階段に油をぬっておいたり、ゆらさんが蔵にとじこめられたり・・・遺産を独り占めしようとして、従妹のだれかが仕組んだことなのかと思いきや・・・。
一連の出来事の犯人が以外な人で驚きました。
でも、バレたあと、以外とケロッとしていたので、メンタル強いなぁ・・・とそこが気になってしまいました。(^^;)
遺産相続の話はこれで一件落着するのかな?と思ったら?!
まさかのどんでん返しがありました。
なんと整くんの命が狙われたのです!!
なぜ?!
読んでいて驚きました。
どういう事か、さっぱり分かりません。
でも、この出来事で整くんが本気になります。
整くんの頭の中では、色々ななぞが解けてるみたい。
旧家とか蔵とかオドロオドロした雰囲気ですが、整くんがホンワカしているので、緊張しつつも和みながら読めました。
お風呂の中でうなだれてる姿、かわいいと思いました。
エピソード4−4 鬼の集い
登場人物
劇「鬼の集い」の主催者
宝田完次(たからだかんじ) 脚本家。マリさんの弟。自殺した。
志波刑事 汐路達の家族が事故った時にお世話になった。
宝田完次の件で担当だった刑事
あらすじ
整くんの招集で汐路、ゆら、新音、理記の4人はカフェ「サロンド・テ・モーツアルト」に集まりました。
そこで、整くんは汐路のお母さんから借りた親族の写真を数枚ひろげてみせます。
そして、亡くなった方たちの共通点を説明しました。
整くんは「遺産相続」が目的ではなく、別の目的で殺人がおこなわれていると説明します。
そして、汐路のお父さん、新音のお母さん、理記のお父さん、ゆらのお母さんは、ある真実にたどり着いたために、殺されたと。
感想
整くんは写真をみて、亡くなった人達の共通点にきがつきますが、その共通点はエピソード4がはじまった時に、従妹同士の会話にのぼっていました。
ちゃんとヒントがちりばめられていました。
実は、整くんのみた夢などいたるところにヒントがありました。
最後まで読んで、再度読み返したときに気がつきました。ぜんぜん気にもとめていませんでした。(^^;)
今回のお話は狩集家のルーツ、昔なにがあったかの種明かしがありました。
オドロオドロしたお話です。
とんでもない過去があるようです。
あと、汐路さんと我路くんが出会ったのは、汐路さんが絵を描くのが好きだったからと、お父さんが画廊をやっていたからだそうです。
なぞだった部分がだいぶ分かってきましたが、まだ、事件の真相、犯人は分かりません。
いよいよクライマックスでしょうか?
エピソード4−5 殺すのが早すぎた
登場人物
新しい登場人物はいませんでした。
あらすじ
カフェ「サロンド・テ・モーツアルト」に整くん、汐路さん、ゆらさん、新音、理記ちゃん、朝ちゃん(車坂朝春)の5人は集まり、それぞれが調べたことから意見のすり合わせが行われました。
●汐路の蔵から出てきた数人分の人骨、さびた刀から血液には血液がついていたことがわかった。
●汐路のパパたちの事故は、運転していた汐路のパパの居眠りが原因なのか?
●燃えた車の中から黒焦げになった人形がでてきた。
●宝田完次は酒を飲んで自殺した?しかし、完次は酒が飲めない人だった。
●手帳の文字は汐路のパパの字。雛ページ破りとられてる。
手帳に残された記録から整くんは仮説をたてます。
話しをすすめていくなかで、汐路はあることを思いだしました。
感想
どんどん話しが進んでいきました。
汐路さんが事件の朝のことを思い出し、整くんも需要な情報が記録されているUSBメモリの隠し場所がわかりました。
汐路さん達の家族を殺害した犯人がわかりました。
いささか拍子抜けしました。
1番犯人ぽくない人だったからです。
整くんも「この人が犯人」だと思っていなかったようです。
しかし彼のこともしっかり観察していましたね。
あとから整くんの説明をきいて「なるほど!」と思いました。
だけど、汐路さんが可愛そうかな・・・・。
お父さんが原因の事故ではなかったけど、犯人に知らずと情報を流していたのですから・・・・。
汐路さんトラウマにならなければいいです。立ち直ってほしいです。
3巻で犯人はわかりましたが、まだ話は4巻へつづきます。
カフェ「バッケンモーツアルト サロンド・テ・モーツアルト 本通り店」
漫画の中で整くんたちが集まって話しをする場所につかっていた「バッケンモーツアルト サロンド・テ・モーツアルト」
本当に存在するカフェなんですね。
食べロク様の情報ですが、リンクをはっておきます。「バッケンモーツアルト サロンド・テ・モーツアルト」
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