「ふつつかな悪女でございますが」3巻あらすじと感想(ネタバレあり)、考察

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「ふつつかな悪女でございますが」3巻(11話~15話)のあらすじと感想(一部ネタバレあり)と考察。冬雪(玲琳つきの筆頭女官)は慧月が玲琳であることに気がつきました。

2022年6月30日発行。コミック:尾羊英 原作:中村颯希 キャラクター原案:ゆき哉

ゼロサムオンラインでは「ふつつかな悪女でございますが」1話~3話が無料で読めます!

公開期間:3巻お知らせ2022年6月17日~2022年7月15日まで。↑↑↑上記をクリックすればHPへ飛びます。

ぽふくん
ぽふくん

あらすじと感想(ネタバレあり)と考察にゃん

<3巻主な話>

  • 冬雪が慧月とはなす。
  • 玲琳と慧月がはなす。
  • 黒幕がわかる。
  • 皇后と朱貴妃の過去。
  • 皇后病気になる。
  • 皇太子が慧月の正体を知る。

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主な登場人物

黄 玲琳 黄家の雛女。主人公。慧月と入れ替わり、今は慧月

朱 慧月 朱家の雛女。炎の術をあやつるなど術師。玲琳といれかわり、今は玲琳

莉莉 慧月つきの下級女官。母は踊り子だった。

詠 尭明 詠国の皇太子。玲琳を慈しみ、慧月を嫌っている。

皇后 皇太子の母。玲琳の伯母であり教育係。雅媚(朱貴妃)とは以前仲が良かった。

辰宇 役人・鷲官長。尭明とは異母弟。

冬雪 玲琳つきの筆頭女官。

雅容 白練。上級女官。莉莉に慧月を殺すように命じた。金家の女官ではない?

朱貴妃 慧月の教育係の妃。雅媚(がび)。

金淑妃 金家の妃。金家の雛女の教育係。

11話 あらすじ

あらすじ

10巻のおわりで慧月(玲琳)の元にやってきた冬雪は「慧月が玲琳である」ことに気づいたことを伝えました。

意識を失った玲琳(慧月)は子供のころの夢の中にいました。

彼女は「大きな体」と「可愛げない顔」のためにいたぶれられていましたが、親は借金をこさえお金の工面に困り、慧月を物置に閉じ込めて放置するようになりました。

両親の愛情に飢えていた慧月は、指が血まみれになるまで扉をひっかき親を呼びますが応えてくれませんでした。

やがて親のぬくもりを求めて、ろうそくに灯る炎と会話するようになりました。彼女の目の前で揺れる炎はまるで生き物の様でした。そうこうしているうちに慧月は炎を意のままに操れるようになっていました。

慧月は父の書物からこれが「道術」だと知ります。そして、道術を習得していきます。

ところが、道術を完全に習得したころ、両親は自殺してしまいます。

両親を失い「自分を守ってくれる存在が無くなってしまった」と思った慧月は、自分で自分を守らなければと考えます。相手から攻撃される前に「自分から攻撃する」ということでした。

ひとりぼっちになった慧月は、金家の朱貴妃と出会います。

感想と考察(ネタバレあり)

黒幕は朱貴妃のようです。

慧月が玲琳と入れ替わるようにそそのかしたのも、莉莉を追い詰めて慧月(玲琳)を殺そうとしたのも、玲琳(慧月)が危篤状態になったのも、金家の朱貴妃が策略したことの様です。

11話では莉莉に慧月(玲琳)を殺すように仕向けたことは触れられていませんでしたが、間違いないと思います。

しかし、慧月に玲琳を入れ替わるようにそそのかしたのが朱貴妃とは驚きました。朱貴妃のやり方が怖いです。はっきりとそそのかすのではなく、それとなく言葉を発して相手を傷つけて行動させるかり方です。すごい怖いし本物の悪だとおもいます。

ここからは私の考察でしが、朱貴妃の目的は玲琳を殺すことだったと思います。慧月はそのためにまんまと利用されたのだと。莉莉と同じ手口です。

しかし、なぜ玲琳を殺したかったのか・・とれは、詠国を乗っ取りたかったからじゃないでしょうか。

詠国の皇太子は玲琳を寵愛しています。その玲琳はとても頭のいい女性です。金家が何か策略すれば玲琳は気がつくでしょう。

もし仮に慧月が玲琳と入れ替わったら、慧月は浅はかな女性です。どの様にでも彼女を操ることは出来ますし陥れることも出来ます。そんな慧月が皇后になっていれば皇太子の信用も失いかねません。

慧月は金家の陰謀のために捨て駒として利用されたんだと思います。

ここまでが、11話までを読んだ考察です。

今回のお話で慧月の生い立ち、なぜ玲琳と入れ替わることになったのかまで分かりました。

慧月は、幼少期に両親から愛情を注がれず、母親からは攻撃され父親からは見てみぬふりをされて育ちました。そんな彼女にとって、この世界は自分を攻撃してくる世界、誰も助けてくれない世界だったようです。

親からいたぶられ、そのあと監禁状態で育ちます。彼女を正してくれる大人とは出会っていません。

その後、彼女に優しくしてくれたのは朱貴妃です。彼女は朱貴妃の自分に対する優しさに疑問を感じつつも、すごく嬉しかったと思います。恐らく感じる疑問を打ち消して朱貴妃を信頼していたと思います。

一方で、朱貴妃から大切に扱われ、道術を操れる彼女は天狗になっていたとも思います。自分が犯した過ちで、自分の非を認めるのではなく、相手を攻撃するスタイルを変えなかったのは、天狗になっていたからかなあと思いました。

そんな慧月だし、朱貴妃に裏切られたのは可愛そうではあるけれど、正直あまり慧月のことを「かわいそう」と思えなかったです。

悪女の慧月ですが、11話で変わるかもしれません。どうなるか分からないですが、変わってくれることを期待しています。

人間だからいろいろりますよ。誰もが愛情深い真っすぐな性格だけを持ってるわけじゃいです。間違った部分だって持ってますよね。慧月は自分の非を素直に認めて、自分の持ってる良い分部に目を向けて、自分の道術を人のために使えばいいんです。そうすれば、周りの慧月に対する見方は変わっていくし、愛され尊敬されるようになります。

今後の慧月の変化を期待します。

毎回、テンポも良くて内容も面白いです。次の話が待ち遠しいです。

第12話 あらすじ

登場人物

黄 絹秀(こうけんしゅう)  現皇后陛下 。玲琳の教育係。

朱貴妃(しゅきひ)  朱家の妃。慧月の教育係の妃。

金 麗雅(きんれいが) 淑妃(しゅくひ)。金家の妃。清佳の教育係の妃。

藍 徳妃(らんとくひ) 藍家の妃。芳春の教育係の妃。

玄 傲雪(げんごうせつ) 賢妃(けいひ)。玄家の妃。歌吹の教育係の妃。

あらすじ

慧月(玲琳)の前で涙を流しながら膝まずく冬雪は、玲琳(慧月)が本当のことを話したと伝えました。

そばにいた莉莉は驚いた様子もなく静かに話を聴いていました。その様子を不思議におもった慧月は莉莉に質問してみると彼女は目の前にいる慧月(玲琳)が朱慧月ではないことに薄々気がついていたと言いました。

冬雪は玲琳(慧月)を拷問すると言いましたが、慧月(玲琳)は承知しませんでしたが黄麒麒宮を守って欲しいという慧月(玲琳)の思いを受け入れ従うことにしました。

翌日、後宮に妃たちが集まり玲琳(慧月)が意識を取り戻したことで「お見舞いの茶会」が開かれました。

感想

やっと慧月と玲琳が入れ替わったことを周りの者に気づいてもらえました。

とても長く感じましたが冬雪が7日間といっているので、まさか入れ替わりからまだ7日間しか過ぎていないのでしょうか?!

それから殿下の妃たちの過去の話が語られていました。

11話で黒幕は朱貴妃?!と思われましたが、皇后と朱貴妃は雛姫(ひめ)だったころ仲が良かったようです。2人の間に何かあった模様。

他の妃に雛姫たちの登場で増々面白くなってきました。

第13話 あらすじ

あらすじ

玲琳の伯母で現皇后両陛下の黄絹秀の若かりし頃の回想から話がはじまりました。

雛女(ひめ)の絹秀は刺繍の腕を競い合う乞巧節(たなばた)に参加するのがイヤで、屋敷の屋根の上で太陽の光をガンガンあびて体調を崩そうとしていました。

そんな絹秀の姿に驚いた雛女の朱貴は、危ないから屋敷の中に入るように促します。

そして、刺繍の苦手な絹秀にかわっておこなった「黄家の好む麒麟の絵柄の刺繍」をわたしました。

朱貴は殿下から寵愛をそそがれていたので、皇后になるのは朱貴だと思われていました。朱貴自信も自分が皇后になったときに絹秀が「心の弱い」自分の右腕になって支えて欲しいと言いました。

絹秀は朱貴の刺繍をみて心が弱いどころか、上品ではあるが色使いの大胆さ、固い生地に針を何度も刺しては抜きを繰り返す執念と根性の持ち主、自分の妹静秀(せいしゅう)と似て頑固だと言いました。

しかし、そんな朱貴を気に入っていると伝えます。

そして、朱貴に刺繍のお礼に武器を授けるといい、その武器は自分が離れた場所にいてすぐに駆けつけられなくても自分のかわりに朱貴を守ってくれると言います。

その言葉に朱貴は頬を染めて武器をくださいと言いました。

そんなやり取りをする平和な雛宮でしたが、秋に事件が起こります。

皇太子弦耀(げんよう)が重い伝染病にかかってしまいます。

雛女たちが伝染病を恐れてそれぞれの雛宮(すぐう)にこもる中、絹秀は伝染病にかかる事を恐れず皇太子の看病をしました。そのかいあって皇太子は一命をとりとめました。

その後、黄絹秀が皇后になりました。

そんな絹秀の思い出話しは終わり、玲琳のお見舞いのお茶会を終えた皇后と雛女たちは帰っていきました。

最後に残った朱貴妃が立ち去ったあとに、絹秀は胸を押さえて苦しそうに倒れこみました。

感想(少しネタバレあり)・考察

13話の前半は、皇后絹秀と朱貴妃の友情が描かれていました。

後半には、体調が回復した慧月(玲琳)のお話でした。

冬雪は慧月が玲琳だと分かったので、慧月の住まいをリフォームしました。

ボロ屋の修理もし、さらに塀を塗り替え、また、新な塀を作って住まいを公共の場にしてしまいます。

そしたら「朱家」の敷地ではないと言う事で、金家の雛女様たちからお見舞いの品が届けられました。

「人は心の内側が変わると現実も変わる」と言う話をきいたことがあるけれど、慧月と玲琳の体験がとても分かりやすくその事を描いてくれてるなぁと思いました。

それから、莉莉を脅かした白練(しろねり)の雅容(がよう)が金家に存在しないことが分りました

やはり怪しいのは朱貴妃でしょうか。でも、彼女が雅容に成りすましていたら莉莉は声で分かるように思います。

道術を使う朱貴妃が何かたくらんでいるようですが、まだそれが何なのか、何の目的なのかは分かりません。

倒れてしまった皇后もどうなってしまうのか心配です。

<考察>

絹秀の回想シーンで、朱貴の性格を述べているとき「穿った」という表現を使っています。

「穿っている」の意味は「物事の本質をうまく的確に言い表す」です。

つまり絹秀は朱貴のことを「物事の本質を的確にとらえている人」をみていることになります。

そんな人が道術を使って雛女たちを落とし入れるとしたら、彼女から見たら「何か本質的な理由」があるのかもしれません。

それか、朱貴妃が変わってしまう何かがあったのかもしれません。

朱貴妃が皇后の座を狙っていたとしても感情的な恨みではなく「別の何か理由」があるかもです。

第14話 あらすじ

あらすじ

慧月(玲琳)は部屋で灯した炎を通してが玲琳(慧月)に話しかけると、炎の中から玲琳の姿が現れました。

玲琳(慧月)は自分が本当は慧月であることが冬雪にバレてしまい部屋から出してもらえなくなり、その間に皇后陛下尭明皇太子にも「入れ替わり」が知られ自分は処刑されるに違いないと恐怖にかられていました。

恐怖にかられた玲琳(慧月)は自分が今味わっている気持を慧月(玲琳)に涙ながらに告白します。

慧月(玲琳)は玲琳(慧月)の話を聴きながらも、入れ替わることで知る事の出来た玲琳(慧月)の長所を1つ1つ説明します。

また、自分を不幸にするどころか健康な体をあけ渡し幸せにしてくれた「人を不幸にする才能がない」と話します。

玲琳(慧月)は恐怖心で動揺していましたが、慧月(玲琳)と話しているうちに気持ちが落ち着きはじめます。

そして、自分の非を認め玲琳(慧月)に謝るのでした。

さらに朱貴妃がこの入れ替わりの入れ知恵をしたことや、蠱毒(こどく)という呪術を使って自分を病気にしたことを話ます。

すると尭明皇太子が玲琳(慧月)の小屋にやって来ました。

感想(ネタバレあります)

玲琳(慧月)は慧月(玲琳)と入れ替わったことが冬雪にバレて動揺し混乱していました。誰とも話すことも出来ず、味方もない玲琳(慧月)にとって入れ替わりが知られてしまうことは、すごい恐怖だったと思います。

もちろん元はと言えば玲琳(慧月)が悪いわけだし、慧月(玲琳)を殺そうとしていたのだから仕方のないことだと思いますが、幸いにも相手が「鋼のメンタル」の持ち主だったのでピンチを楽しんで乗り越えてしまい、逆に自分が窮地に追い込まれてしまいました。

窮地に追い込まれてしまった玲琳(慧月)は、自分の弱い分部と向かい合い、正直に自分の非を認めて謝ることが出来ました。

それが出来たのは慧月(玲琳)が玲琳(慧月)のこと私情を挟まず見ていたからで、それがちゃんと玲琳(慧月)に伝わったからだと思いました。

玲琳(慧月)は両親から蔑まされて育ってきたので、慧月(玲琳)にその様なそぶりが見えたら心を閉ざした「悪女」のままだったと思います。

玲琳(慧月)が慧月(玲琳)と会話を通して氷ついた心が溶けて行く様子に「本当の悪人じゃなくて良かった」と思いました。

第14話はこの他に慧月(玲琳)が黒幕が朱貴妃であることに気がつき、更に尭明皇太子がついに入れ替わりに気がつきます。

第15話 あらすじ

あらすじ

慧月(玲琳)尭明皇太子から叔母である皇后玲琳(慧月)と似た様な病で意識不明になっていると聴き、皇太子が止めるのを振り切って黄麒宮(こうきぐう)に向かいましたた。

(※黄麒宮・・黄家の敷地と屋敷。皇后、玲琳が生活している。)

黄麒宮の門の前まで来た慧月(玲琳)はそこで立ち止まります。

門には”病や穢れを外に出さないため門を閉ざしてる”という意味の『封』の文字がはってありました。

皇太子の言うとおり皇后殿下が病で臥せっていることは、間違いありませんでした。

そこへ慧月(玲琳)を追いかけてきた莉莉が追いつきました。

息を切らしている莉莉に慧月(玲琳)は門の前で馬になって欲しいと頼みます。

慧月(玲琳)は高い塀を超えるために、馬になった莉莉の背中にジャンプして飛び乗り、更にその勢いで塀までジャンプするといいます。

莉莉は慧月(玲琳)が玲琳(慧月)と会って元の姿に戻り、皇后を助けようとしている事を知り、玲琳が元の姿にもどったら会えなくなってしまうと反対しました。

感想(ネタバレなし)・考察

莉莉が玲琳が元の姿に戻ることを反対する気持わかります。

わたしも慧月の姿の玲琳が大好きでした。

慧月のままだったら、玲琳は健康な体のおかげで、彼女本来の前向きで活動的な性格が発揮でき活力に満ち生き生き生活できます。

1日中畑仕事をしても、一晩中「破魔の弓」を引いても、しっかり休めば体力は復活します。

小さな小屋で莉莉と伸び伸び生活している姿は、見ていてとても気持よかったです。

玲琳の体は病弱です。そのため、表情も生気がありません。儚げではありますが、生き生きしている玲琳を見ているのは本当に楽しかったです。

果たして玲琳は自分の体を取る戻せるのでしょうか。

14話では皇后が朱貴妃の恨みを深めてしまった原因を考察しているシーンと黄麒宮に入った慧月(玲琳)の姿が描かれています。

<15話の考察>

朱貴妃の呪いは「恨みの強さ」の様に思います。

何十年にも渡って皇后を恨んできたので、簡単に呪いは解けないのでは?

玲琳は何故、急いで元の姿にもどろうとしているのでしょうか?

元の姿に戻ることで、何か呪いを解く方法があるのでしょうか。

朱貴妃の恨みとは・・。

3巻 書き下ろし

余話 あらすじ

第13話に描かれた「玲琳の見舞いの会」をあとにする清佳(金家の雛女)、芳春(藍家の雛女)、歌吹(玄家の雛女)です。

3人は、皇后が金淑妃に対して「なぜ、あんなに怒ったのだろう」と話しています。

皇后は、金淑妃が玲琳を侮辱したときは言葉で威圧する程度だったのに、朱貴妃のときは茶器まで投げて怒ったことが気になっていました。

芳春は「皇后と朱貴妃がそこまで仲がよかった様にも見えなかった」といいました。

歌吹は「朱貴妃が死産をしたとき皇后は見舞い品すらも寄越さなかったと聴きました」といいました。

清佳は2人は違った考えを持っていました。

3巻の巻末

「余話」の他に「書き下ろし小説」もついていました。

1話~3話を詳しく知るなら、今なら「ゼロサムオンライン」で無料で読むことが出来るので気になったら読んでみてくださいね。

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