【漫画】夏目アラタの結婚 4巻あらすじ、感想(一部ネタバレあり)。2回目の公判が開かれました。真珠をストーカーしていた人物の目撃証人と真珠の告白がありました。
あらすじはサクッと読めるにゃん。一部ネタバレがあるので注意にゃん。
<4巻の主な内容>
- 真珠の過去について。
- 真珠の母親について。
- 2回目の公判期日。証人の発言。
- 真珠の告白。
主な登場人物
夏目アラタ (30代)主人公 児童相談所職員
品川真珠 (20歳)ヒロイン 品川ピエロ:死刑囚 3人の30代男性をバラバラにして殺害した。
宮前光一 真珠の弁護士
桃ちゃん(桃山香)(30代)児童相談所職員 職場の先輩で相談相手
所長(大高利朗) アラタ達の所長
山下卓斗くん(14歳)父親が品川ピエロに殺害されてる。
山下卓斗くんのお母さん
周防沙菜 須藤英介の妹
周防英介の母
藤田さん 中年男性。死刑囚アイテムコレクター
平井さん 中年女性。養護施設しらなみ園 園長。
須藤さん 真珠たちが住んでいたところの児童相談所の職員。真珠を保護した。
ホームレスの男性 真珠のストーカーを目撃した。
品川環(シナガワタマキ) 真珠の母。
三島正吾(ミシマショウゴ) 真珠の父親。
<品川ピエロに殺された3人>
周防英介(スオウエイスケ)30代 建築事務所の設計士。
相沢 30代
山下良介 30代 山下卓斗の父親 最初の被害者 美容師
第24話 あらすじ、感想
控訴審後、真珠の法廷画がニュースでながれ「可愛く描かれていたこと」がネットで話題になっていました。
アラタはあまり注目を集めたくありませんでした。
また、品川ピエロの状況証拠がそろっていることから「真珠が真犯人」であることは疑いようがないと思っていました。
しかし、気になるのは「動機」でした。
それが分らないと一歩も先に進めないように感じていました。
アラタは「真珠の動機」を探るために、藤田さんに連絡をとり「真珠が入っていた養護施設」をたずねることにしました。
養護施設しらなみ園の園長平井さんは、真珠のことを覚えていました。
施設での真珠は太っていて誰と打ち解けない子供でした。
真珠の母親は若くて綺麗な人で、たまに真珠に会いに来ていました。
真珠にこっそりお小遣いを渡し「何か食べるよう」にと言っていました。
そして、平井さんは育児も教育も放棄し、歯の治療もさせなかったのに、真珠の栄養状態だけはすごく気にしていたといいました。
さらに、真珠は学校に行っていなかったので「字は読めず、話すのも遅い、勉強もできない上、太っていたのでイジメの対象になっていた」と話しました。
アラタは「自分のクラスにも似た様な子がいた」と小学生時代を振り返りました。
その頃のアラタはイジメられる子に「なんで闘わないんだ」と軽蔑の気持ちを抱いていました。
そして「あの頃の自分はなんであんなに冷たかったんだろう」と思い「闘えない子もいることを考えなかった」と思うのでした。
※闘う・・困難や障害に立ち向かう行為。
第24話 感想
子供のころの真珠の話しは、何ともいたたまれない気持ちになりました。
アラタは自分の小学生時代を思い出し「なんて冷たかったんだろう」と思いましたが、あらたも子供でした。
身近な大人が助けてあげなきゃいけなかったと思います。
第25話 あらすじ、感想
桃ちゃんと宮前弁護士は真珠に会いに拘置所にきました。今回は宮前弁護士はロビーで待つことにし、桃ちゃんだけで面会しました。
真珠は桃ちゃんの面会に大はしゃぎして喜びました。
桃ちゃんは事前に宮前弁護士から「真珠の父親のことを聞き出してほしい」と言われました。
真珠が結婚式の話しをしていると桃ちゃんは「父親は呼ばないのか」といいました。
いきなり「父親」のことを言い出した桃ちゃんに真珠は真顔になり「何か探りにきた?」といいました。
駆け引きのできない桃ちゃんは「真珠は真犯人の父親をかばっているんじゃないか」と宮前弁護士の考えを伝えました。
真珠は涙を流しながら「(父親が)あんなことするなんて」と言いました。
第25話 感想(ネタバレあり)
真珠が桃ちゃんに告白する前に顔を両手でおおい上半身を倒します。
椅子に座ったまま泣き出してしまったように見えましたが、真珠は泣いていませんでした。
真珠はさも父親が殺したように思える様な事を言いましたが、「父親が殺した」とは言いませんでした。
そして「たぶん どこかで死んでる」と言いました。
感情を露わにして泣きながら訴える真珠でした。
宮前弁護士はその話をきいて納得していましたが、桃ちゃんの方は少し違った印象のようでした。
これは真珠の演技だと思いました。
今まで黙秘していた人がいきなり涙ながらに告白するなんて不自然だし、最初の「変な顔」の印象が強くて不気味だったので彼女の訴えを信用できませんでした。
でも、これって作者が読者をリードしたと考える事もできるので、父親が真犯人の可能性もありかなぁと思いました。
第26話 あらすじ、感想
アラタは真珠たちが住んでいたところを管轄する児童相談所へいき、真珠を保護した須藤さんに話しをききました。
真珠の母親は夜の仕事をしていたが、男を家に連れ込むことはなく、普通の人だったと言いました。
ただし「子供は学校にやらないし、歯の治療もしない、カロリーの高い物を食べさせて、服も着たきりスズメ」だったと言いました。
アラタが、子供に過食をしいるのことに疑問を感じるというと、須藤さんは「真珠ちゃんは太っていたけどよく見ると目鼻立ちが整のっていた」といい「わざと太らせて変な男が近づかないようにしてたんじゃないか」といいました。
アラタは驚いきながら「いい方に考えすぎでは?」とかえすと、須藤さんは「母親のアパートへ行ったとき親子は楽しそうに歌っていた」といいました。
そのとき「この母娘ならやり直せるかも」と思ったといいました。
アラタはその後、宮前弁護士から「真珠が真相を話してくれた」と電話でききました。
アラタは真珠に会いにいきました。
第26話 感想(ネタバレあり)
赤トンボの歌を歌い出した真珠が、いきなり吐き出してしまった事に驚きました。
真珠はその後涙を流しながらお母さんのことを大好きといい、自分が母親を「ブチ殺してやりたかった」と憎しみのこもった表情でいいました。
真珠が怖いというより気持ち悪いです。
何を考えているのか分からない上、表情がスゴイです。
ただ、以前の駆け引きをやっていた真珠ではなく、素の自分を出していると思いました。
アラタのことを信用してる様に思いました。
アラタの真珠を理解したいって気持ちが伝わっているのかもしれません。
第27話 あらすじ、感想
ついに所長(アラタの上司)に真珠と結婚したことがバレてしまいました(週刊誌に載った)。
所長はアラタを飲み屋に誘いました。
そして、アラタの話しをきいて別れるように言いました。
家に帰ると真珠から手紙が届いていました。
そして、手紙と一緒にサインした離婚届が入っていました。
第27話 感想
アラタは真珠から届いた離婚届をみたとたん、すごい形相で破り捨てました。
アラタは本気で真珠を好きだと思いました。
アラタ自身がそれに気がついていないだけの様に思いました。
第28話 あらすじ、感想
アラタは週刊誌に真珠の結婚相手が自分であることを教えた人が誰なのか確認するために、周防沙菜に会いました。
彼女は自分じゃないと言いました。
そこで、山下卓斗くんに電話をして聴いてみましたが、自分じゃないといいました。
第2回目の公判期日。
※公判期日・・刑事事件の裁判を行うために法廷が開かれる日。
アラタと藤田さんは裁判所に来ていました。2人とも今回も抽選に当たりました。
法廷にはストーカーを目撃した証人(ホームレス)男性が座っていました。
真珠はJK風(ミニスカートのヒダスカート)の装いであらわれました。
真珠見たさの見学者たちは興奮した表情を浮かべました。
一方、アラタは真珠が自分が来ていることを確認しないことに疑問を感じていました。
第28話 感想
真珠は前回はワンピース、今回はJK風ファッション。
とても似合って可愛いですが「裁判」という意識があるとは思えませんでした。
いくら自分の無実を訴えるための手段にしても、亡くなわれた家族の立場を考えて欲しいです。
この姿を家族が見たら「嫌悪」しか感じないと思います。
つまり真珠は「自分の味方」になってくれそうな人に媚びはするが、そうじゃない相手の心情など知ったことではないと言う事です。
藤田さんたちを見ていると、まるで真珠がアイドルのように思えました。
第29話 あらすじ、感想
宮前弁護士がみつけた証人(ホームレス)の話しがはじまりました。
ホームレスの証人は、真珠の住んでいたアパートの2階が空き部屋だったことを知っていて、雨露をしのぐためにこっそり忍びこんでいました。
彼は真珠が1階に越てきたとき「細くて可愛い子が越てきた」と思いました。
そして彼は事件の被害者3名が真珠の部屋を出入りしていた事も知っていました。
彼は山下良介(被害者の1人)が何者かと言い争いをしているのを見たと証言しました。
宮前弁護士は何者かが真珠のストーカーだったと言いました。
検察側は「なぜストーカーにあっている被害届をださなかったのか」と質問しました。
宮前弁護士は「被害届を出したくない理由があったから」といいました。
次は検察側から証人(ホームレス)にいくつか質問がありました。
それが終わると宮前弁護士は真珠自信が説明したいと言っているといい、真珠は立ち上がりました。
第29話 感想
証人(ホームレス)の話しだと何者かに、真珠のつき合っていた男性3人に対して、強い殺意があったようには思えませんでした。
でも、真珠につきまとっていた男性がいたことは本当の様です。
第30話 あらすじ、感想
真珠は宮前弁護士の質問に答えるかたちで話し出しました。
真珠はストーカーは自分の父親だったと言いました。
そして、「父親を殺してやりたかった」といい「父を殺す目的で病院から薬を持ち出した」と言いました。
真珠は看護学生のときに研修で通っていた病因に父親(三島正吾)が入院してきたといいました。
三島は真珠のネームプレートをみて「自分が父親だ」と言いました。
そして「体を壊して働けない、一緒に住もう」と言ってきたといいます。
第30話 感想(ネタバレあり)
真珠の告白は感情がこもっていて迫力がありました。
ただ、アラタも思っていましたが「どこの部分が本当」で「どこの分部が嘘」だか分からないと思いました。
あまりにも話しが出来過ぎています。突然あらわれた父親が悪者すぎます。
それに、不自然に感じたのは「突然あらわれた父親をかばって自分が死刑になろう」って分部でした。
なんだかモヤモヤしました。
第31話 あらすじ、感想
真珠の話しが一区切りしたので、裁判長は「一旦休廷(20分の休憩)」にしました。
真珠は地下の拘置室にいくため手錠をはめていました。
その時、警察官の手袋のうえから指をさわりました。
真珠は警察官にあやまり、自分は結婚指輪をもらっていないと言い出しました。
みんながどんな指輪をしてるのか気になったといいます。
真珠は「1000円とかでもいいのでほしいな」とうつむきながら言いました。
裁判官はこのやりとりを扉の影から見ていました。
裁判官の控え室で裁判長と若い裁判官2人は真珠の印象について話しはじめました。
裁判長は真珠のことを「人の心に忍び込む、天才」といいました。
そして若い2人に「あの怪物の心をのぞみ込まないように注意してくださいね」といいました。
第31話 感想(ネタバレあり)
アラタも真珠のはなしに「本当の分部」と「嘘の分部」があると感じていました。
そして、父親をかばうことに不自然だと思いました。
アラタは「母親をかばうなら分かる」と思ったとき、あることに気がつきました。
品川環は住居を点々と変えていました。
その理由は「人を殺して逃げていたとか」と思いました。
果たして品川環は人を殺したのでしょうか。
須藤さん(第26話)は品川環のことを「普通の人、自信がなくてビクビクしていた」と話していました。
何か隠し事をしている可能性はありそうですが、人殺しできる人だったんでしょうか、
「自身がなくてビクビクしていた」は「気が弱い人」とも取れます。
やはり怪しいのは真珠の方に思えますが、どうなんでしょうか。
第32話 あらすじ(ネタバレあり)
休憩がおわり、真珠も法廷に戻ってきました。
法廷を見学している人達は真珠に対して同情的な空気を出していました。
真珠の話しが再開されました。
真珠は周防さんと小田原にいく約束をしていましたが、周防さんは駅に現れませんでした。
真珠は新幹線のチケットを買ってもらっていたので先に向かうことにしました。
小田原駅で周防さんが来るのを7時間待っていましたが、周防は来ませんでした。
あきらめて家に帰ると、部屋には父とバラバラになった周防さんがいました。
真珠はとても怖かったので起きた事をなかったことにしたかったので、父の言う通りに周防さんを隠したと言いました。
閉廷後、真珠はアラタに向かって「ユ ビ ワー」と口で合図しました。
周りの人達はニコニコしながらアラタを見ました。
アラタは周りの視線から逃れるように背中をまるめて考えていました。
「父親はみつからない」とどうしてそんなに確信をもって言えるのかを。
そして、畳にあった4人目の血痕、真珠が父親を殺してしまったと思いました。
第32話 感想
真珠が再び怖くなったと思いました。(全巻で可愛く思える場面もあった)
1回目の殺人では丁寧に遺体が隠されていたといい、そのあとは隠し方が雑だったらしい。
1回目、遺体を隠したのは真珠じゃないと思いました。
父親かもしくは、そのとき真珠がつき合っていた男性か。
それとも他の誰かか。
アラタは真珠に深く関わりすぎています。
裁判長は真珠に飲み込まれないで欲しいです。
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