悪の華道を行きましょう 第9話『悪の華道を贈りましょう』後編のあらすじ、感想です。第1話で登場した元王子がソリィエの女王と一緒に登場します。
第6話~第9話のあらすじ、感想を紹介しています。
幸せに暮らしているセレスティーヌ達に不穏な影が近づいてきたにゃ!
- 第6話 悪の華道を燃やしましょう(前編、後編)
- 第7話 悪の華道を見守りましょう(前編、後編)
- 第8話 悪の華道を贈りましょう(前編)
- 第9話 悪の華を贈りましょう(後編)
セレスティーヌ 主人公。宰相と結婚した。若くて美しい妻。前世では年上男性に憧れる枯れ専だった。
宰相 旦那様。セレスティーヌの夫。悪名高き醜い宰相。禿げデブおやじ。ガマガエルそっくり。
マルク 宰相と先妻の息子。美青年。
リュカ 宰相とセレスティーヌの息子。
第6幕(前編、後編)登場人物
リュカ セレスティーヌと宰相の息子。
劇場の支配人モーンチャミー
マルク 宰相の前妻の息子。
あらすじ
宰相とセレステイーヌの1人息子リュカは元気に育っていました。
リュカをとても可愛がる宰相でしたが、宰相が抱っこすると泣いていやがり、マルクが触ろうとするとその手を叩いてはらいのけます。
宰相とマルクはリュカがセレステイーヌにしか懐いていないことを心配します。
そこで、リュカを数時間セレステイーヌから引きはなす練習をすることにしました。
宰相がリュカの面倒をみているその間、セレステイーヌは子育ての息抜きにマルクと街にでることにします。
セレステイーヌとマルクが町の中を歩いていると大衆劇場の前に人だかりが出来ていました。
マルクが演目を確認するとそれは、セレステイーヌとマルクをモデルにした恋物語でした。
セレステイーヌは自分たちがモデルになっている劇がどんなものか気になると言い劇場の中に入っていきました。
劇を見終わった2人の前に、劇場の支配人モーンチャミーがあらわれます。
モーンチャミーは本物のセレステイーヌとマルクに気がつきお茶に誘いました。
ポイント
- 第5話に出てきた人気小説「クリスティーヌ」と作者は別。
- 演目の脚本はモーンチャミーが書いた。
- 無断でセレステイーヌ達をモデルにしてお金儲けをしていたことでセレステイーヌから無謀な要求がされます。
感想
宰相とセレステイーヌの子供リュカの髪型が宰相ぽくて可愛いです。5話より大きくなりました。宰相に抱っこされると目をつつこうとする当たりすでに「悪徳ぶり」が発揮されていました。
今回初登場したモーンチャミーは見るからにずる賢そうな容姿をしていました。
どんな悪人なんだとうとワクワクしていたら、小者でした。
あっさりセレステイーヌに魅せられてしまいました。
第7幕(前編、後編) 登場人物
フィリクス 元騎士団長。旦那様の幼馴染。
クララ ブルッス家の令嬢(第4話登場)
前編のあらすじ
旦那様の幼馴染である元騎士団長のフィリクスがお屋敷を訪問したところからお話ははじまります。
国の英雄だった紳士フィリクスは、セレステイーヌたちにお土産をわたしました。それは、町で流行っているステンドグラスを模倣したクッキーです。
頂いたクッキーに大喜びするセレステイーヌでしたが、旦那様はとても不機嫌になって早々にフィリクスをかえしました。
後日、クララに誘われてセレステイーヌとリュカの3人はカフェにやってきました。
そこで偶然フィリクスに出会い4人でお茶をすることになりました。
後編のあらすじ
フィリクスと一緒にカフェに入ったセレステイーヌ達は、フィリクスと旦那様の昔話をきくことになりました。
フィリクスと旦那様との出会いは貴族学校入学のときからはじまります。
見た目もハンサムで優等生だったフィリクスは常に友人たちに囲まれていました。
一方、旦那様は真ん丸に太った姿に性格は偏屈、あえて友達をつくろうとはせず、いつも1人でした。
ある冬の長期休暇、生徒達は実家にもどり家族とすごしていましたが、フィリクスと旦那様は実家にはもどらず学校ですごしていました。
フィリクスの両親は息子が優等生であることが重要であり息子自身には関心がありませんでした。
心の奥に悲しみを隠していた彼は、1人きりの図書室でガラス製の白鳥に目がとまります。
それは、友人が家族旅行のお土産として持ってきました。
彼はその白鳥の置物を床にたたきつけて壊してしまいました。
ポイント
- 年配者の口説きは回りくどい
- 旦那様の学生時代の話
- クッキー対決
- セレステイーヌの気持ち
前編、後編の感想
セレステイーヌの旦那様を愛する気持に、わずかな疑いもありません。
世間では、美しくて若いセレステイーヌと年配で醜く黒い噂の絶えない旦那様と、あまりにもチグハグカップルすぎて理解できません。
だから町民は「本当はセレステイーヌとマルク(旦那様のもう一人の息子)ができていて、小さいリュカは2人の息子」だと噂します。
自分たちに理解できない出来事がおこれば、自分たちで理解できるストーリーを想像して「本当は~なんじゃないか」と疑うことはありますよね。
そんな世間の好奇心(?)、正義感(?)、偶然(?)によってセレステイーヌに近づいてくる人達がいます。
そしてセレステイーヌが美しいので惹かれてしまい、彼女に気に入られようとします。セレステイーヌの強い引力に引き寄せるされるんですね。
物語はそんな下心を持った人々が「セレステイーヌの本心を知る」ことで、旦那様と彼女の間に割って入ることは無理なのだと気づくのです。(マルクは気づいても諦めていない)
今回のお話では、フィリクスがセレステイーヌを口説きますが「恋愛感情」を抱いていたかは不明です。
いかにも「旦那様を心配して」という風に描かれていましたが、はたして本心はどうなのか?
いろいろ深読みしてしまいました。
話のテンポが良くて、ノンストレスで読めました。
前編・後編と続けて読めるのでモヤモヤ感が残りませんでした。
セレステイーヌの強い気持ちがカッコよかったです。あと旦那様も可愛かったです。
ステンドグラスを模したクッキー。食べたいにゃん♡
弟8話 『悪の華道を贈りましょう』(前編) 登場人物
「悪の華道を贈りましょ」ebookで確認セレスティーヌ 宰相と結婚した。若くて美しい。
宰相 セレスティーヌの夫。悪名高き醜い宰相。
ソリィエの女王
王子(王太子) 現在はソリィエの女王の13番目の夫。
第8話 (前編)あらすじ
『悪の華道を行きましょう』弟1話に登場したセレスティーヌの元婚約者の王子が登場します。
第1話で王子はソリィエの女王と結婚することになり「彼の恋人も一緒に面倒をみてくれる」という女王の言葉によってソリィエに行きました。
国の建国祭(セレスティーヌ達の国)にソリィエの女王とその夫たちが招かれ王子も久し振りに帰国しました。
ソリィエの女王は醜く悪名高き宰相の妻「セレスィーヌ」に会ってみたいと思っていました。
女王は若くて美しいセレスィーヌが宰相と結婚したのには「贅沢が目的」とにらんでいました。
そこで「セレスィーヌの本性を暴いてやろう」と密かに企んでいました。
セレスィーヌと宰相は女王に挨拶に来ました。
女王はセレスィーヌの本性を暴くために「女王、女王の夫、宰相、セレスィーヌの4人で一夜を共にしませんか」と誘います。
セレスィーヌは「自分に別の男性をあてがわせた隙に、宰相を奪う気ですね」と猛烈に怒ります。
女王は「宰相(醜い中年)がいい」と本気でいっているセレスティーヌに理解ができず呆然としてしまいました。
いっぽう、気分を害して1人でいるセレスィーヌの元に「彼女宛てのメモ」が届けられました。
第8話 感想
ソリィエの女王が初登場しました。
どんな女王様なんだろう・・・と思っていたら、見た目は小太りな中年女性でした。(宰相の女性版みたいな感じ)
彼女の夫達は望まぬ結婚であったために、女王を本気で愛することが無かったようです。
その事から女王は自分に近づく若くて美しい男性には裏があると疑っているようでした。
若くて美しいセレスィーヌが本気で宰相を愛しているとは思えないみたいです。
前編ではセレスィーヌの思いがけない反応に呆然としてしまった女王ですが、後編で何か変わる可能性があります。
それと元王子の存在も不穏です。
何か企んでいそうです。
頭のいいセレスティーヌと宰相にかなわないと思いますが、後編でどんな展開が待っているのか楽しみです。
第9話『悪の華道を贈りましょう』後編 登場人物
「悪の華道を贈りましょう」ebookで確認ソリィエの女王 たくさんの夫がいる。
元王太子 セレスティーヌと宰相を憎んでいる
王太子の恋人 セレスティーヌを憎んでいる
第9話 あらすじ
翌日、建国を記念したガーデンパーティーが開かれました。
多くの貴族、商人、そしてソリィエの女王、元王太子、そして元王太子の恋人も来ていました。
元王太子の恋人は、ソリィエにいったあと、王太子に愛想をつかし別の恋人をつくりました。
彼女は、新しい恋人2人を引き連れてバラ園を見学しています。
彼女は、美しいバラ園に気持ちが高揚しました。
そして、とても美しいバラだったので「ソリィエでも育てたい」といいます。
付き添いの恋人はバラの品種名に気がつき「セレスティーヌ」と読み上げました。
すると、元恋人の表情は硬直し怒りで震えはじめます。
恋人たちは、彼女の変化には気がつかず「昨夜のパーティーで見たセレスティーヌは、このバラのようにとても美しい人だった」といいました。
丁度そのとき、彼女はセレスティーヌと宰相の姿をみつけました。
彼女は醜い宰相と結婚したセレスティーヌに、自分の恋人を見せつけるために「私はセレスティーヌと顔見知りだから一緒に挨拶にいきましょう」と恋人たちにいいました。
彼女はセレスティーヌと宰相に挨拶すると、セレスティーヌは一緒にきていたマルクとリュカを紹介しました。
彼女はマルクの美しさに驚きつつも「セレスティーヌは宰相のお金で贅沢な暮らしをし、一方で若い恋人(マルク)との間に子供をもうけた」と思い激しく嫉妬します。
そして、リュカを傷つけようとしました。
9話の感想
元王太子の恋人も一緒に来ていたんですね。
彼女は新しい恋人2人をたずさえて、とても幸せそうでしたが、セレスティーヌへの恨みは消えていなかったようです。
多くの人が見ている前でセレスティーヌを陥れようとしますが、セレスティーヌのほうが器が上だし、多くの人から信頼されているので、結局墓穴をほってしまいます。
お話はさらに続きましたが、最後「ゾクゾク」しました。
セレスティーヌはやっぱり怖い(?)
いい人なの?腹黒い人なの?どっち?と思いましたが・・・どちらでも好きです。
まさか、元王太子の恋人まで出てくると思わず、思いがけない方向に転回しました。
そして、最後も「まさか、まさか」の転回で面白かったです。
いつも話の先が読めなくて面白いにゃ。
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