夏目アラタの結婚 8巻 あらすじ、感想(ネタバレあり)

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【漫画】夏目アラタの結婚 8巻あらすじ、感想です。一部ネタバレあります。アラタの発見した赤ちゃんの存在により真珠(品川ピエロ)が18、19歳であることが分りました。第60話~68話。

2022年6月30日(木曜日)発売。

ぽふくん
ぽふくん

サクッと読めるあらすじ感想、一部ネタバレがあるので注意にゃん。

<8巻の主な話>

  • 周防沙菜がアラタを誘う。
  • 真珠のアイデア。
  • 死刑判決が棄却される。
  • 真珠とアラタ逃亡する。
  • 真珠とアラタ、藤田さんの家に来る。

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主な登場人物

夏目アラタ (30代)主人公 児童相談所職員

品川真珠 (18歳)ヒロイン アラタと結婚したので夏目真珠。連続殺人事件の容疑者。

品川ピエロ(真珠のこと) 3人の30代男性をバラバラにして殺害した。

宮前光一   真珠の弁護士

桃ちゃん(桃山香)(30代)児童相談所職員 職場の先輩で相談相手

所長(大高利朗) アラタ達の所長

山下卓斗くん(14歳)父親が品川ピエロに殺害されてる。

山下卓斗くんのお母さん

周防沙菜   須藤英介の妹。アラタに気がある。

周防英介の母

藤田さん 中年男性。死刑囚アイテムコレクター。アラタを協力する。

アラタの母 元ヤンキー。

井出さん 拘置所の看守。アラタと真珠の面会の時の看守。

神波さん 裁判長。

検察側

品川環(シナガワタマキ) 真珠の母。

三島正吾(ミシマショウゴ) 品川環と結婚した。真珠と血の繋がった父ではない。

<品川ピエロに殺された3人>

周防英介(スオウエイスケ)30代 建築事務所の設計士。

相沢  30代

山下良介  30代 山下卓斗の父親 最初の被害者  美容師

第60話 あらすじ、感想

アラタ周防家に来ています。

亡くなった周防英介の命日だったので、お仏壇に手を合わせています。

沙菜と母は「お寿司を頼むので一緒にお昼を食べよう」と誘いましたが、アラタは丁寧に断りました。

帰ろうとするアラタにお洒落着に着替えた沙菜は「駅まで送る」と言いました。

駅に向かって歩いている間、沙菜は「自分はブラコン」だといい身の上話をしはじめました。

※ブラコン・・ブラザーコンプレックス。

そして「葛西海岸に行こう」と誘いました。

感想(ネタバレあり)

沙菜は以前からアラタに積極的にアプローチしていました。

今回も自分は母と血がつながっていなくて、兄は母の連れ子だって話しをしアラタの気を引こうとしたのかなと思いました。

海でも「子供が沢山ほしい」と言って「いいお母さんになります」アピールしているなぁと思いました。

アラタは沙菜に真面目に答えながら「自分が真珠と同類」であることを自覚していました。

真珠を理解し寄り添うアラタの姿に優しい人だなぁと思いました。

若くて魅力的な沙菜の誘いに乗らなかったアラタに誠実な人だと思いました。

沙菜の家のポストに入っていたゴミは、アラタの気を引くために、沙菜がやったようです。

アラタが自分の誘いに乗って来ない事に舌打ちしていました。

どこにでもいる普通のギャルなのかなぁ。

第61話 あらすじ、感想

アラタ嬰児(えいじ)の遺体を発見したことで、真珠との共犯を疑われてしまい、裁判が決着するまで真珠に会えませんでした。

忙しく仕事することで真珠のことを考えないようにしていました。(真珠に会いたい)

アラタが児童相談所に1人残って仕事をしていると所長がやって来ました。

所長は先日アラタの母親が訪ねてきたと言いました。

アラタの母はアラタが殺人者と結婚したことを心配していました。

所長もアラタのことを心配していました。

第61話 感想

所長はアラタのことを考えてくれてます。

所長の言っていた「本能の話し」は面白かったです。

人間も野獣とおなじ本能を持っていると思います。

ただ、それがコントロールできるぐらい小さいんだと思います。

所長はアラタの結婚も受け入れて何かあったときには相談するようにってムチャクチャいい人です。

アラタは以前「すごい孤独ス」と言っていましたが、所長の言葉は心強くてアラタに安心感を与えたんじゃないかな。

アラタの周りには優しい人が多いと思いました。

第62話 あらすじ、感想

警察は真珠が生まれた誕生日をしらべるため、品川環が通ったかもしれない産婦人病院をいくつか当たってみましたが、成果は得られませんでした。

次の公判では公訴棄却の判決がでて、真珠は護送車で拘置所へ移送されます

検察側は翌日真珠を再逮捕することにします。

宮前弁護士は真珠と面会していました。

真珠は「次の公判でアラタにペアのヘルメットを持ってバイクで来る様に」伝えてほしいといいました。

真珠は「法廷でペアのヘルメットを見たら走りだせそう」と無邪気にいいました。

宮前弁護士は「そんなちっぽけな夢ぐらい見せてあげたい」と思いました。

真珠はさらに「上告放棄書の提出」をアラタにやってもらいたいと言います。

宮前弁護士は真珠の考えてることを聞いて驚きます。

※上告放棄書・・高等裁判所の判決に不満があれば最高裁判所に上告することができます。この「上告」自体をやりませんという意思表示。

第62話 感想

何かあるたびに宮前弁護士は「雨の中の少女」を思い出しています。

宮前弁護士にとって真珠は「雨のなか母の帰りを外で待っていた」哀れな少女なんです。

自分は「無力で助けることが出来なかった」その罪悪感を今も持っています。

今回も「雨の中の少女」を思い出しながら「あのときの少女に夢を見せてやりたい」と思ってしまいます。

宮前弁護士「真珠のお願い」をきいて大丈夫なんでしょうか?

第63話 あらすじ(ネタバレあり)

公判の当日です

真珠はライダーススーツをきて法廷にあらわれました。

アラタはバイクでペアのヘルメットを持ってやって来ました。

傍聴券は藤田さんは当たりましたが、アラタははずれてしまいました。

アラタは宮前弁護士に「傍聴券がはずれた」ことを電話で伝えました。

宮前弁護士は「上告放棄書を提出してほしいので、裁判所から離れないでほしい」と伝えました。

法廷に真珠があらわれました。

真珠はアラタの姿を探しますが見つかりませんでした。

公判ははじまり裁判長検察側に真珠の生年月日が見つかったか質問します。

検察側は見つからなかったと答えました。

裁判長は「被告人が成人である立証がないため、家庭裁判所不経由の違法な起訴」といい「主文」「本件公訴を棄却する」と言いました。

※起訴・・裁判によって被疑者を処罰することを求める事。

※主文・・判決文のうち、結論を示す分部のこと。

※公訴・・検察官が犯罪の被疑者に対して有罪の判決を求める訴え。

※棄却・・訴えを「申し立て理由がない」「法に合わない」と無効にする言い渡し。

感想(ネタバレあり)

真珠の死刑判決が無効になりました。

2巻で真珠が「判決なんで溶けてなくなる」と言っていましたが、本当にそうなりました。

これで真珠は死刑にはなりません。

だけど、真珠は死にたがってます。

どういう事なんでしょう。真珠が「もう一人の真珠のこと」を黙っていれば、このまま死刑判決の確定で希望どおり死ぬことができました。

だけど、アラタが現れて黙秘をやめ、アラタに嬰児を発見させました。

所長が話していた通り「本能」でしょうか。

真珠の中で「生きたいと思う本能」が「死にたいという気持ちに打ち勝った」のでしょうか。

最後、裁判長と真珠の会話で、真珠が「母が人殺し」と言おうとしたら吐き出しそうになっていました

以前「赤とんぼ」の歌を歌おうとして吐き出したことがありました

あの時は「平静を装うとして失敗した」と言っていました。

それと「母が人殺し」と言いましたが「赤ちゃんは事故死」だったはずです。

それを「殺した」といったのはどうしてでしょう。

まだ何か隠されているように思います。

第64話 あらすじ

裁判は閉廷しました

品川ピエロの生年月日が不明なので、事件を起こしたとき18歳未満の可能性があります

もし、18歳未満だったら「少年法の規定」により「死刑」にはできません

「実名報道」もできません

裁判長は「これで終わるんだな」と思いつつも「真珠の目的が裁判のやり直しなのか」疑問を感じていました。

一方、アラタ宮前弁護士から「上告放棄書の提出」を頼まれました。

宮前弁護士は「裁判所が閉まる夕方5時ギリギリに提出してほしい」といいました。

アラタは「何かたくらみ」があるのかと宮前弁護士にたずねると、宮前弁護士は力ななく答えてくれました。

それを聴いたアラタは黙ってしまいました。

第64話 感想

宮前弁護士からアラタにどんな話をしたのか伏せられていました。

「アラタにバイクで来てほしい」

「ペアのヘルメットを持ってきてほしい」

「宮前弁護士の少女に夢をみせてあげたい」

真珠の言っていた「24時間あったら・・」

などから「アラタと真珠がバイクで逃げる」ことが予想できます。

きっと逃げるんでしょう。

第65話 あらすじ

アラタが「上告放棄書」を提出したとき、裁判長が「上告放棄書の提出が終わっているか」確認にきました。

そこで、アラタと会いました。

アラタは裁判長に気がつき「検察側と弁護側の上告放棄書が提出された時点で、死刑判決の破棄が確定する。この瞬間から真珠を法的に拘束しておく根拠がない」ことに間違いがないかと詰め寄りました。

裁判長は驚愕しながらアラタの言ってることを認めました

真珠の手錠ははずされました。

真珠は拘置所に自分の荷物を取りにいくことを拒絶します

警察官たちは真珠を囲みました。

もし、真珠が警察官たちに触れば「公務執行妨害で逮捕」されます。

真珠はアラタの名前を叫びました。

扉が開き現れたのは裁判長でした

第65話 感想(ネタバレあり)

扉を開いた時に裁判長が現れたので驚きました。

アラタが現れると思いました。

裁判長は真珠に思いとどまるように言いましたが、彼女は聴いていませんでした。

さらに、胸をはだけて警察官たちがひるんだスキを走って外にでました。

裁判長が「怖い女だ」と思いましたが、わたしも「怖い」と思いました。

彼女はどんな状況でも動ずることがありません。

アラタが以前真珠のことを「猛獣のようだ」と感じたことがありました。わたしもライダーススーツを着た痩せた真珠は「クロヒョウみたいだ」と思いました。

帰ったはずのアラタは真珠を待っていました

第66話 あらすじ(ネタバレあり)

アラタ真珠はバイクで走っています。

アラタは宮前弁護士裁判長の説明をきいて「真珠は親族が欲しくて、逃亡を心おきなく手伝ってくれる相手がほしくて結婚したのか」と思い帰ることにしました。

しかし「そうじゃない」と思い「戻ってきました」

桜並木をバイクは駆け抜けます。

真珠は両手を広げて気持ちよさそうに「もう死んでもいい」と言いました。

第66話 感想

8巻の表紙はアラタと真珠のライダーススーツ姿だったので「バイクで逃げるんだろうな」と思いました。

公判が棄却されたことによって出来た「法の隙間」をつかっての逃亡って凄いと思いましたが、真珠が本当に無実だったらワクワクしながら「やったー」と思ったと思います。

アラタと真珠の心が通い合ってることも嬉しはずなのに、なんだか切ないです。

心から喜べない「逃亡」でした。

第67話 あらすじ

検察側真珠アラタが逃げたことを知りました。

「法の空白」を見過ごしてしまったことは自分の責任だと思い、「真珠のアイデアだ」と考えました。

アラタと真珠は葛西海岸に来ました。

真珠はアラタの匂いを確認しはじめました。

第67話 感想

「匂いを嗅ぐ」行為には「防衛本能」というものがあるようです。

あと、女性は男性の匂いをかいで「自分と違う遺伝子パターン」か本能で察知できるようです。

それと「匂いを記憶する」と「その匂いに似た匂い」がしたときに「今を思い出す」ことができます。

真珠がこの先、長い刑務所生活になったとしても「ふとした瞬間にアラタを思う出す」ことが出来ます。

2人は海岸にいるので、潮の匂いで「2人の思い出」を思い返せます。

切なくてロマンチックだと思いました。

第68話 あらすじ

真珠アラタ藤田さんの所にきました。

真珠は藤田さんが傍聴席でアラタの隣に座ってる人だと分かりました。

藤田さんは「自分のことを覚えてくれてる」と喜びました。

藤田さんは2人が来たので「鍋をつくる」といい食材を買いにいくことにしました。

アラタも藤田さんと一緒に買い出しに行きました。

真珠は藤田さんの住まいの台所、トイレ、風呂場、洗濯機の中、2階の押し入れの中を見てまわっていました。

感想

藤田さんちでアラタと真珠がまったりした時間を過ごしています。

テレビを見て、お風呂に入って、夕食の支度をして、こういう何でもない時間の過ごし方っていいと思いました。

第68話を読んで、藤田さんの印象がとても変わりました。

「はじめは死刑囚アイテムコレクターで嫌なおじさんかな」と思いましたが、趣味が変わっているだけで、とても優しい人でした。

わたしの希望的予測ですが、真珠はもう誰も殺さず、自ら再逮捕されに行き、刑務所のなかで暮らして出所したらアラタと一緒に暮らしはじめるのがいいと思いました。

そのとき、真珠は30歳でアラタが40代、子供ができて幸せに暮らしているところで終わって欲しいです。

その為にも「今だ見つからない山下卓斗くんのお父さんのクビ」が発見され、真珠も生きることに希望を持つようになってもらいたいです。

夏目アラタの結婚 9巻発売予定日 2022年12月

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