著者:サカノ景子。2022年1月20日発売「鬼の花嫁は喰べられたい」4巻、第18話~第23話までのあらすじと感想、主な登場人物の紹介です。前回参加した妖弧族の「雨乞いの儀式」後の酒呑童子と真白の関係からお話がはじまり、夏を経て秋の「収穫祭」までが掲載されています。感想はネタバレがあります。
4巻も真白と酒呑童子のラブラブに癒されたにゃ~♡
4巻 主な登場人物
真白(ましろ) 体は小さいが食べるのが大好き。大食いぎみのお嫁さん。
酒呑童子(しゅてんどうし) 鬼族の頭領。真白のことが大好きな旦那さん。
狛丸(こままる) 酒呑童子のしもべ。相談役でもある。
夜叉(やしゃ) 酒呑童子の補佐官。
猫又(ねこまた)師匠と呼ばれている託児所の主。
紅椿(べにつばき)染物屋の夫婦。
清十郎(せいじゅうろう)染物屋の夫婦。
第十八話
あらすじ
3巻で妖弧族の「雨乞いの儀式」に酒呑が参加したあと真白が怒って口をきかなくなってしまいました。酒呑はそんな真白を「ヤキモチを焼いてくれてるのか、かわいい」と内心喜んでいました。
酒呑は、昼休みに狛丸と夜叉に相談しますが、のろけ話になってしまい夜叉にあきれられます。しかし、持ってきたお弁当は白飯のみ、酒呑は真白が本当に怒っているとことの深刻さを実感するのでした。
いっぽう真白は「猫又の託児所」で師匠に酒呑が妖弧族の儀式に花嫁役で参加したことでモヤモヤした気持ちを抱いてしまい酒呑に冷たくしてしまうと話ます。
師匠はその話を聴いてヤキモチをやくのは良い事だといいます。ヤキモチをやくのは相手が大好きだからで、たまには相手から独占欲いっぱいで抱きしめて欲しいものだと話します。
真白は酒呑と仲直りしてもっと沢山独占したいと打ち明けると師匠はその気持ちを正直に伝えるたらいいと言いました。
感想(ネタバレあり)
妖弧族の雨乞いの儀式で花嫁役を酒呑がおこないました。雨乞いの儀式とはいえ「結婚」したことが、真白はイヤだったんですね。酒呑もとても嫌がっていましたが・・・。
怒っている真白はかわいいです。頬っぺたを膨らませてムスとしてもかわいい、酒呑がキュンキュンしてしまうのも分かります。それに、ヤキモチやかれるのは嬉しいですよね。
どんな風に仲直りするのかな・・と思っていたら、酒呑が仲直りするためにアジサイの花束をおくります。真白は、ついついお礼を怒り口調で伝えてしまいました。真白は完全に失敗します。ところが、雨乞いの儀式の成果で雨が降り出し2人はいい雰囲気になりました。よかったです。
雨降って地固まるでした。
ちなみに、酒呑の白飯だけのお弁当は真白が間違って白飯を2つもたせてしまったようです。ちゃんとおかず作っていました。優しいですね。
それから、夜叉のお弁当箱は猫の形をしています。かわいいです。
第十九話
あらすじ
先日、真白が怒っていることを狛丸と夜叉に相談したとき、狛丸から人間はお婿さんからお嫁さんへ結婚指輪を贈る風習があると聴きました。その結婚指輪には「夫婦の印」「結婚している印」として異性を近寄らせない効果があるらしいと言うのです。
そこで酒呑は真白に結婚指輪を贈らねばと思いました。
酒呑は達魔屋(宝石、鉱物、玉を扱うお店)にやってきました。達魔屋の主人は指輪のサイズとどのような石がお望みか質問します。酒呑は指輪を贈ったことがなかったので、サイズのことを考えていませんでした。
そのあと2人で食事をしているとき酒呑は真白の指をじーと見つめていました。真白は自分の手をまじまじとみつめる酒呑に、自分の手の手入れを怠っていたとあわてるのでした。
酒呑は真白に気づかれることなく結婚指輪を用意したいと考えていました。そこで真白に好きな石を質問しますが、真白は漬物石が欲しかったので「漬物石が好き」だと答えます。
今度はサイズを測ろうと洗い物をしている真白に洗い物を手伝うといい、後ろから手を回し真白の指を念入りに触るのでした。真白は我慢ができなくなり顔を真っ赤にして洗い物から手をあげました。
酒呑は自分が邪魔したことを謝り洗い物のつづきを1人でやりながら、指のサイズを測るのには紐でしばるのがいいと考え、真白を寝かしつけて指に紐をしばろうと考えます。
感想(ネタバレあり)
指輪を相手に知られず用意するって難しいですね。酒呑がいろいろ頑張りますが全然うまくいきませんでした。
皆さんどうしてるんでしょうか。ドラマや映画でサプライズで指輪を贈るシーンがありますが、どうやってサイズを調べてるんでしょうね。
結局、酒呑は真白に結婚指輪を贈りたいことを伝えそびれてしまいました。
そして最後は直接手のサイズを聴くのかと思いきや違う方向へずれてしまいす。指輪はどうなるんでしょうか?
わたしは結婚指輪欲しいと思いますが、真白はどうなんでしょうか?いらないっていうのかな?そこも気になるところです。
今回の手を触るシーンはきわどいシーンでした。洗剤を使ってるなかで酒呑が真白の指を触りまくり、真白は真っ赤になっていました。ほんと、ドキドキさせられます。
第二十話
あらすじ
真白は酒呑が見立ててくれたリボンつきの洋服を着てあやかしの街へ夫婦茶碗を買いに路面電車に乗っていきます。
路面電車の中でワクワクしながら、食事のときにお代わりする回数を減らすために、大きい茶碗が欲しいと意気揚々とはなす真白です。それを酒呑はホンワカした気持ちで話をきいていました。
お店では、夜叉と猫又師匠が壊れた湯呑み茶碗を探しにきていました。そこに真白と酒呑がやってきたので、夜叉は棚の影に隠れて様子を伺うことにしました。
真白と一緒に夫婦茶碗を探す酒天はデレデレしっぱなしでした。
その様子を見ていて夜叉は酒呑のことを心配するのでした。
感想(ネタバレあり)
はじめに洋服を着て大きな帽子をかぶった真白は、とても可愛かったです。まるでアイドルみたいでした。
お茶碗を売っているタヌキの店員さんも真ん丸なお目々でかわいかったです。
サカノ景子さんの絵がは本当にかわいいです。絵を見てるだけでホンワカした気持ちになります。
真白と酒呑は、夫婦茶碗の買い物が済んだあとひまわり畑にいきました。ひまわりが満開で素敵な場所でデートにピッタリだと思いました。
そこで酒天は真白に指輪をプレゼントしました。
なんだ、良かった〜!酒天は指輪を用意できたんですね。安心しました。
真白も指輪を喜んで受け取っていました。そうですよね。結婚指輪を拒絶する女性はいませんよね。よかったです。
第二十一話
あらすじ
酒天とおそろいの夫婦茶碗、酒天から贈られた結婚指輪、真夏の日差しがふりそそぐなか、真白ははりきって託児所の掃除をしていました。
しかし、はりきりすぎて熱中症になって倒れてしまいました。
師匠、狛丸、夜叉が心配するなか酒天は手際よく真白の看病をします。
真白は意識を取り戻し、子供のころに熱中症で倒れたときの事を思い出します。
ある人物が倒れた真白を看病しました。その人物は羽織をかぶっていたので顔が見えませんでした。
真白はその人物を思い出しつつも、その人は酒呑だったらいいのにと思います。
酒天は真白からその話しをきいて、自分はその人物以上に真白を看病しようと必死になります。
感想(ネタバレあり)
酒天は真白の看病をテキパキこなしていましたね。なんでも出来るんですね。
はちみつとレモンのかき氷はとても美味しそうでした。
子供の真白を看病したのは酒天でした。最後、思い出したようです。
良かったです。
真白の方は酒呑だと気がついていないようです。体調を悪くしていたし子供だったので仕方ないですよね。
でも、子供のころから真白は酒呑に見守られてきたんですね。うらやましいです。酒呑と真白の関係は女性の憧れですね。
第二十ニ話
秋の大収穫祭まであと一週間になりました。この大収穫祭ははじめて酒天主催でおこなわれます。
みんなの前で鬼の頭領が演説します。威厳のない演説は中身のない演説とおなじです。
夜叉は酒呑の威厳を取り戻すために、真白と酒天に一週間触らないようにと、家に泊まりこみます。
仕事帰りに手をつなぐのも禁止です。
夕食も真白、酒天、夜叉の3人で食べます。
風呂上がりに真白が酒天の髪をぬくのも禁止です。
真白は酒天の威厳を取り戻すために夜叉の取り決めを守ろうと決めますが、酒天は真白に触れることができず何とか真白に触ろとしますが上手くいきませんでした。
そうして2人は触れ合えない日々がつづき、真白と酒天はやつれてゲッソリしてしまいました。
感想(ネタバレあり)
夜叉が酒呑と真白の家に泊まり込んで2人を監視するのは、やりすぎなんじゃないのかな?と思いました。夜叉も意地悪で監視しているのではないとストーリーに描かれているので、そこまで読むと安心しました。
猫又の託児所で子供達からもらった糸電話をつかって酒呑と真白が会話してるときは、夜叉は寝たふりをしています。本当は優しいんですが、酒呑主催の初の収穫祭、なんとしても成功させたい愛情から厳しくしているんですよね。
それは、酒呑も真白もわかっているので夜叉の監視を受け入れます。
「鬼喰う」は酒呑と真白も好きですが、他の登場人物も優しく愛情深い人たちばかりなので、読んでいてホッコリできます。日々の生活に疲れて何もしたくないときに読むと心が癒されます。安心して読めるマンガって大事だと思います。
仕事のことを忘れられるし、明日も仕事へ向えるようになります。漫画ありがとう!!
第二十三話
あらすじ
「収穫祭」当時、真白は託児所で運営している「ちびっこ農園」で採れたサツマイモを、師匠と子供達と一緒に焼き芋にして販売しています。
焼き芋屋さんはたくさんの妖怪が押し寄せて大繁盛です。
中央広場では酒呑の演説がはじまりますが、師匠の姿が見えず子供達だけ残してお店を離れるわけにもいかず真白は困っていました。そこに紅姉さんと清十郎さんがやってきてお店は自分たちにまかせて真白は酒呑の演説を聴きに行ってくる様にいいます。
真白は2人の好意を受け入れて中央広場へ向かいます。
中央広場では酒呑の演説を聴こうと妖怪たちが集まっていました。体の大きな妖怪たちに阻まれて酒呑の姿をみることができません。すると師匠が真白に声をかけます。師匠は自分の頭の上に体の小さい真白を座らせました。その場所から酒呑の姿を見る事ができました。
演説中の酒呑も真白に気がつき落ち着いた優しい表情を浮かべて演説をしめくくりました。集まった妖怪たちは大盛り上がりしました。特に女性妖怪たちは酒呑の雰囲気が変わったことを噂していました。
夜叉と狛丸も酒呑が「へにゃらず」に演説を終えたことにホッと安堵しました。
感想(ネタバレあり)
真白の焼き芋屋さんは大繁盛したし、酒呑もへにゃらずに演説を終えて「収穫祭」は無事に終了しましたね。酒呑は今まで近づきにくい雰囲気だったようです。今回の演説で女性妖怪たちが酒呑のことを褒めていました。酒呑にとって真白との結婚生活は心が満たされる幸せな生活なんでしょうね。
真白も幸せそうですが、酒呑が真白のために指輪を購入しようと奔走したり、熱中症でたおれた真白を一生懸命看病したり、一週間真白に触れられなくなったときは鬼の形相でやつれてしまったり、真白のことを心から愛しているのが伝わってきます。
酒呑の大きな愛に包まれてる真白がうらやましいと思いつつ、漫画を読むことで2人の愛情に癒されているわたしです。真白と酒呑に感謝です。
ところで、第二十三話の最後の方は、一週間ぶりにお互いに触れられることで気持ちが盛り上がっていきます。もしかして2人は体も結ばれるのかしら・・・とドキドキしていたら、真白は1日焼き芋屋さんで疲れたんでしょうね、寝ていました。酒呑もなすすべがないようでした。
真白の寝顔はかわいいのです。ホッコリした気持ちで4巻も読み終わりました。
5巻が楽しみです。
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