【押しの子】8巻のサクッと読めるあらすじと感想。感想には一部ネタバレがあります。父親が死んだと思っているアクアですが、父親が登場します。その後、謎の少女の導きによりゴロ―も発見されます。
2022年6月17日発売 原作:赤坂アカ 漫画:横槍メンゴ
「あらすじ」はサクッと読めるにゃん。
「感想」は一部ネタバレがあるにゃん。
※只今、eBookで1巻無料で読めます。
第71話 あらすじ、感想
前回、姫川大輝とアクアが異母兄弟であることが分りました。しかし、姫川大樹の父親(上原清十郎)は亡くなっていました。アクアは「復讐」が終わったと思っていますが・・・。
あらすじ
12月、舞台「東京ブレイド」の千秋楽もおわり、アクアは何もすることが無くなってしまいました。
そんなアクアをルビーは「一緒に宮崎に行こう」と誘います。
ルビー、カナ、メムチョは「B小町」のMV(ミュージックビデオ)撮影のため宮崎に行くことになっていました。
アクアはゴローが務めていた病院を思い浮かべながら2泊3日の宮崎行に同行することにしました。
アクアは父親捜しが終了したので、アカネとつき合いつづけることに疑問を感じていました。
そこで、宮崎行きにアカネも誘い、その時「2人の関係」についてじっくり話しをしようと思いました。
しかし、別れ話になると思ったアカネは宮崎行きの前に、話しがしたいと言いました。
感想
アカネはアクアに打算があって自分と付き合っていることを知っていても、アクアに寄り添うとっても優しい子だと思いました。
アクアがアカネのことが好きなようには見えません。
アカネもアクアが好きなのか疑問ですが、傷つくのは女の子の方です。心配だなぁ・・・。
第72話 あらすじ、感想
アクアの打ち明け話に動揺するアカネです。そして、彼女は「アクアの父親について」何か付いたようでした。
あらすじ
アクアの曖昧な話に、アカネは素直に思っていることを言ってほしいと言います。
そして、アクアの力になりたいと伝えます。
アクアは「自分が探していた人物(父親)は、無理心中して亡くなっていた」と言いました。
アクアは「自分はもう自由に恋愛もできるし、演技に没頭することもできる」と話しつづけていると、アカネは体調が悪くなり、帰ってしましました。
アカネはアクアの話から「アクアが父親捜しで見落としてる」ことがあることに気がつきました。
そのころ、ルビーは星野アイの墓参りに来ていました。
そこで、帽子を深くかぶったメガネの男性とすれ違いました。
感想(ネタバレあり)
72話の内容に驚きました。
アクアの話だけで、アカネがアクアの父親が上原清十郎とは限らない事にきがつきました。
アカネはスゴイですね。
また、アクアの父親が生きている可能性が大(100%)なことを読者に伝えています。
その直後に、まさか「父親」登場するとは?!
この男性はアイのお墓に向かって「君と僕の子(ルビーのこと)」と言っています。
つまり、上原清十郎はアクアの父親ではありませんでした!
第73話 あらすじ、感想
カナとアクアのデートぽい1日でした。
あらすじ
アクアは、宮崎行のスーツケースを買うために、カナと新宿東口で待ち合わせしました。
カナは着ていく洋服選びに時間がかかってしまい遅刻しますが、アクアは喫茶店の中で本を読んでまっていました。
遅れてきたカナにアクアは「外は寒かったんじゃないか」と温かいコーヒーを渡します。
カナは「遅れてきたお詫びに、2人分のコーヒー代は出す」といいレジに並ぶと、アクアがさりげなく電子決済でお勘定を済ませてしまいました。
まるで、恋人同士のような出来事に赤面するカナでした。
感想
アクアのさりげないエスコートぶりにドキドキするカナが可愛い回でした。
アクアは無意識だけど、カナにとても優しいと思いました。
(?)男性って女性なら誰にでもこんな風に優しいものでしょうか?
わたしは女性なので分からないですが、アクアは無意識だけど「カナが好き」なんじゃないかと思ってしまいます。
わたしの個人的な意見ですが、カナとアクアは合っている様に思います。
第74話
宮崎に向かって出発しました。
あらすじ
ヒムラさんのつくった「POP IN 2」という曲が出来上がりました。
(ヒムラさん・・7巻に登場。)
メムチョの知り合いアネモネ・モネモネさん(インストグラマー兼映像クリエイター)がB小町の映像をつくる事になりました。
そして、出発当日、カナは空港にやってきたアカネを見て、アクアが誘ったことを知りがっかりするのでした。
一方、ルビーはアカネに会えたことを素直に喜ぶのでした。
一同は、宮崎県高千穂に到着し、映像Dのアネモネさんと挨拶しました。
そして、B小町メンバーはさっそく撮影どりがはじまります。
アクアとアカネは2人で自分たち(アクアとルビー)が生まれた病院へむかいました。
感想
カナはアカネの登場でブルーになっていましたが、メムチョもルビーも楽しそうで、読んでいてワクワクした気持ちになりました。
宮崎県高千穂に芸能人もお忍びでおとづれる荒立神社(あらたてじんじゃ)という所があるんですね。
74話で話題になっていました。
こちらの神社に天鈿女命(あめのうずめのみこと)という女神さまが祀られています。
日本神話でも有名な物語、天照大神が岩戸に隠れてしまったとき、岩戸の前でセクシーな踊りを披露した女神さまです。
第75話 あらすじ、感想
アクアとアカネはゴロ―の勤めていた病院へ向かいました。
あらすじ
アクアとアカネはゴロ―(雨宮吾郎)について病院関係者に訪ねてみましたが、当時の関係者は働いていませんでした。
分かったことは、突然連絡が取れなくなり、そのまま退職扱いされたと言う事だけでした。
アクアは記憶をたどりながらゴロ―が息をひきとった場所へ向かいました。
アカネもアクアのあとについて行きました。
ゴロ―が息を引き取った場所には、小さな祠(ほこら)が建ててあるだけで、何もありませんでした。
アクアは次にゴロ―が住んでいた家に向かいました。
そこで、アクアはアカネにゴロ―の過去を話します。
感想(ネタバレあり)
第75話は、少し薄気味わるい回でした。
何も知らないアカネの無邪気な様子のおかげで、陰鬱な感じにはなりませんでしたが。
だけど、ゴロ―の変わり果てた姿を、アカネも見る可能性があるんだから、アクアひとりで行動すればいいのに・・と思いました。(アカネが見たらトラウマになると思います)
次に向かったゴロ―の住まいは今も残っていました。
ゴロ―は生まれた時から母と父をしらず、祖父母に育てられていました。
サリナちゃんは、最後のときに両親は来ず、ゴロ―がそばにいました。
ゴロ―とサリナちゃんは、幸薄い人だったんですね。
そんな2人の光が星野アイだったんんだ・・・と思うと、そのあとの話を知っているので残酷だなぁと思いました。
星野アイも親の愛に恵まれていません。
そう思うと、アクアとルビーには芸能界で活躍して思う存分生きて欲しいと願ってしまいます。
そして、今回、不思議な少女が登場します。彼女は何者なのでしょうか?!
第76話 あらすじ、感想
「B小町」のミュージックビデオ撮影どりの様子でした。
あらすじ
ルビー、カナ、メムチョ達は、MV(ミュージックビデオ)の撮影どりをしています。
そこへ、帰ってきたアクアとアカネが、撮影の見学をはじめました。
アカネは、カナから「アクアとのスーツケースの買い物デート」の話を聴いていました。
カナがアイドルとして注目されはじめたら「人目につく行動をしちゃだめだ」とアクアに伝えました。
アクアはアカネの話を聴きながら、カナを姿を目で追い、アイの事件を思い出していました。
感想
B小町のオリジナル曲ができたら、アイドルとしての注目度があがっていきそうです。
そうなると、カナとアクアは軽率に出歩くことは出来なくなりますよね。(アイドルって大変)
アクアの場合「アイの事件」があるので、アイドルと付き合うのは怖くて出来ないかも。
なかなか複雑だと思いました。
第77話 あらすじ、感想
ルビーの恋バナとゴロ―の発見です。
あらすじ
夜10時になったので未成年のルビーとカナから撮影は終わりになりました。
ルビーは「将来のお姉さんになるアカネと同じ部屋で寝たい」といったので、アカネと一緒に宿にもどることにしました。
帰り道、カラスをみつけたルビーは「かわいい」と近づきます。するとカラスはルビーの持っていた部屋の鍵を奪って飛び立ちました。
カラスを追いかけている途中で、ルビーは「恋してる相手がいる(ゴロ―)」ことをアカネに打ち明けます。
アカネは「歳の差があってもルビーにとって大切な存在なんだ」と理解し、「応援する」とこたえました。
カラスは昼間アクアとあかねが訪れた祠のところで止まりました。そして、そのまま祠の裏になる穴に入っていきました。
ルビーとアカネも、そのまま祠の中に入っていきました。
穴の中にあったのは白骨化したゴロ―の遺体でした。
感想
まさかルビーとアカネが発見することは思っていませんでした。(アクアとアカネが発見すると思っていました。)
しかも遺体の持ち物からゴロ―だとわかり、たった今さっき「アカネに話した相手」がこんな変わり果てた姿での現れるなんて・・・ルビー可愛そうだと思いました。
第78話 あらすじ、感想
遺体はゴロ―であることが判明し、取り調べ後、アクアとアカネの会話です。
あらすじ
警察に通報し、アクアも現場にやってきました。
取り調べが終わり、アクアはアカネに謝りました。
アカネは「アクアが悪いんじゃないのに、なぜ責任を負うのか」と怒ります。
アクアは「アカネだったら遺体を発見してくれるんじゃないかと思い、わざと情報をまいた」と言いました。
アクアは「ゴロ―が見つからなかったら、それでもいい」と考えていたが、本当は「見つけて欲しかった」といいます。
それは「ゴロ―だけではなく、父親のことも」と告白しました。
感想(ネタバレあり)
アクアのアカネに対する罪悪感も分かる気がします。
「ゴロ―の事件も父親のこと」もアクアは被害者です。とはいえ、そこにアカネを巻き込んでしまった(利用した)わけだから、いたたまれないでしょう。
自分1人で出来ればいいけど、アカネの観察力のするどさと、感の良さを知っていたので、利用したかったんですよね。
アカネは薄々感づいてアクアに協力していましたが・・・・。
どうなんでしょうね?
アクアも危険ですが、このままじゃアカネにも危険がおよびませんかね?
あかねはアクアのことが本当に好きだから、どんな形であっても力になりたい、協力したいって思うでしょう。
アクアも父親は死んだと思っているので、これからは「自分の人生を生きれる」とおもい「アカネとお付き合い」することを選んだようですが・・・・。(カナはアイドルなのでスキャンダルはよくないと考えたかも)
ゴロ―とアイの死因の黒幕である父親は生きているので、このままでは危険だと思います。
第79話 あらすじ、感想
ルビーがカラスを引き連れた少女と話ます。
あらすじ
ルビーは、ゴロ―を発見したとき「さりなのキーホルダー」をみつけ、こっそり持ち帰っていました。
MV撮影中、外に出て1人でキーホルダーを見つめていると、カラスを引き連れた少女が話しかけてきました。
ルビーは放っておいて欲しかったので、少女にきつく当たります。しかし少女は動ずることなく話しつづけました。
そして、ゴロ―が刺された日の話をはじめました。
その日、病院の周りで不審な男が目撃されていました。
1人は大学生ぐらいの男です。
もう一人は、中学生ぐらいの男の子でした。
後に、2人のうち1人は、アイの熱狂的なファンでストーカーとなり、彼女を刺した大学生だと分かりました。
残るもう1人を探すのがルビーの役目だと言いました。
ルビーは自分の大切な2人が殺された犯人が同一人物だとわかり、必ず見つけ出して復讐すると心に誓うのでした。
感想
今度は、アクアに変わってルビーが父親捜しをすることになりました。
まさかの展開に驚きました。
そして、カラスを引き連れた少女はいったい何者なんでしょうか?
ゴロ―の事件をまるで見ていたように語っているのが不思議です。
天真爛漫だったルビーが変わってしまったことが残念です。
明るく元気なルビーが好きでした。
元気を取り戻してくれればいいのですが・・・。
ルビーにも暗雲が立ち込めて来ましたね。
第80話 あらすじ、感想
撮影終了後の東京に帰るまでの話です。
あらすじ
MV(ミュージックビデオ)の撮影が終了しました。
今夜は温泉に入って、翌朝に荒立神社により、昼前の便で東京に帰ることになりました。
アカネが1人温泉の中で、今回の出来事について思いを巡らせていると、カナが入ってきました。
カナは、アカネ主演の映画が決まったことについて祝意をのべながら、「恋リア」気分で大丈夫なのかといいました。
アカネは、その言葉に思わず「もう恋リア気分ではない」と返してしまい、あわてて立ち去りました。
1人のこったカナは不安な気持ちになるのでした。
東京に戻ってから半年がたち、アクアとルビーは高校2年生になりました。
そして、映画「15年目の嘘」の撮影が開始されようとしていました。
8巻の感想(ネタバレあり)
8巻のまさかの展開に驚きました。いきなり話が進みました。
- 本当の父親登場。
- ゴロ―発見。
- 謎の少女の登場。
- ルビーが犯人探しをはじめる。
- アクアは父親が亡くなったと思ったまま。
- アカネが事件に巻き込まれている。
- アクアとアカネ、本物の恋人同士になる。(たぶん)
1番の驚きは、いきなり父親が登場したことと、謎の少女がルビーに情報提供したことです。
7巻までの話の感じから「じわじわ父親に近づいていく」と思っていたのですが、いきなり登場するとは思っていませんでした。
しかも、父親はルビーを認識しています。(ルビーが芸能活動しているので当たり前ですかね)ということは、アクアのことも知っていますね。
ゴロ―がどうなったのか気になっていたので、今回発見されたことでスッキリしました。
その一方で、ゴロ―発見を導いた謎の少女の登場です。
彼女は死神(?)でしょうか?(カラス引き連れてるので)
ゴロ―が亡くなった日のことを、まるで自分が見てきたように話しています。
いきなり人間以外のモノ(?)の登場にも驚きました。
となると、アクアたちの父親は人間界に来た悪魔とか(?)。
悪魔と人間の子供だから魂を持たなかったとか(?)
神様が彼(悪魔)を捕らえるために、魂を持たなかった子供にゴロ―とサリナちゃんを転生させたとか(?)
悪魔ではなく、死神かもしれませんが。
魂が欲しいから人を死に追いやっているとか(?)
思いがけない展開に勝手に空想してしまいました。
答えはこの先の話で分かっていきますね。
あまりにも思いがけない展開になったので、赤坂アカ先生と横槍メンゴ先生はスゴイなぁと思いました。
さらに、7巻までとは違い「不穏な空気」が立ち込めてきました。
アクア、ルビーが心配だし、アカネもこの先無事であればいいのですが・・・怖いですね。
メムチョとカナはこのまま癒しキャラでいて欲しいです。
最後に新な謎・・・
- 祠を建てたのは誰?
- ゴロ―が亡くなった日にいた中学生ぐらいの男の子?(父親だったら小さいような・・・)
- 「魂を持たない子を産んだ母親」
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
それでは、またね。
【押しの子】10巻の発売予定は、10月19日です。
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