「鬼の花嫁は喰べられたい」5巻、第24話~第28話までのあらすじと感想(一部ネタバレあり)。漬物石を探しに山へいった真白と酒吞は人間の子供と出会います。
著者:サカノ景子。2022年7月20日発売
サクッと読めるあらすじ・感想にゃん。感想には一部ネタバレもあるので注意にゃん。
<5巻の主な内容>
- 人間の男の子登場。
- 男の子からの贈り物。
- 酒吞の誕生日。
5巻の主な登場人物
真白(ましろ) 体は小さいが食べるのが大好き。大食いぎみのお嫁さん。
酒呑童子(しゅてんどうし) 鬼族の頭領。真白のことが大好きな旦那さん。
狛丸(こままる) 酒呑童子のしもべ。相談役でもある。
夜叉(やしゃ) 酒呑童子の補佐官。
猫又(ねこまた)師匠と呼ばれている託児所の主。真白のアルバイト先。
珠姫(たまき)妖弧族。 玉藻の妹。
玉藻(たまも)妖弧族の長(おさ)。お兄(おにい)。
桃仁(ももひと) 人間の少年。真白になついている。
温羅(うら) 鬼。酒吞の酒飲み仲間。
第二十四話 あらすじ
真白と酒呑は漬物石を拾いにいくついでに、銀杏、栗も拾いに行くことにしました。
※4巻で真白が漬物石を欲しいと言いました。(小川の近くに落ちている石が丁度いいと目をつけていた)
酒吞は2人でまったりお散歩デートをイメージしていましたが、真白は背負い籠、頭巾、ももひきとガチ装備であらわれ”まったりデート”の雰囲気ではありませんでした。
山に入った2人は落ちている栗と銀杏を拾いを楽しんでいました。
さらに、真白は頭上に沢山なっている柿に気がつきます。
彼女が手を伸ばして柿を取ろうとしても届きませんでした。
そこで、酒吞が彼女の体を自分の肩の上に持ち上げました。
おかげで真白は柿をとることが出来ました。
酒吞が「真白が柿をもっと取れる様に」と後ろに下がったとき、足元にあった丸い石を踏んずけてしまいました。
酒吞は転び、その上に真白が落ちました。
2人はケガもなく、欲張り過ぎたことを笑います。
そして、真白は「酒吞が踏んずけた石が漬物石にピッタリである」と言いました。
ところが石は真白から逃げるようにゴロゴロとひとりで動きだしました。
酒吞は「追いかけると逃げる『しろうずま』という石のあやかし」だと言いました。
すると、逃げた『しろうずま』は2人の前に戻ってきてゴロゴロ動いています。
2人は『しろうずま』のあとについて行くことにしました。
第二十四話 感想
真白と酒吞が住んでいる山は、栗、銀杏、柿などが実って豊かなところなんですね。
栗ご飯、茶碗蒸しの銀杏など読んでいるだけで食べたくなりました。
それに、甘い柿も取れれば、デザート、おやつにもなります。
とても素敵なところだと思いました。
『しろうずま』という白い石の妖怪が居るんですね。はじめて知りました。
作中では真白と酒吞の前を犬みたいにゴロゴロ動いて、可愛かったです。
今回、新しい登場人物がいます。
この少年はいったい何者なんでしょうか。
第二十五話 あらすじ
山で迷子になって気を失っていた少年をつれて帰えった真白と酒吞でした。
少年は目をさましますが、今日は遅いので明日村に返すことにしました。
夕食の支度を終えた真白と酒吞は、少年もいっしょに食べようと誘います。
少年はおずおずと真白の隣に座りますが、酒吞は真白の隣を奪われて内心怒っていました。
真白が少年の名前をたずねると「桃仁(ももひと)」とこたえました。
少年は鬼と真白の用意した食事を疑いつつも、栗ご飯、茶碗蒸しがあまりにも美味しいので驚きました。
酒吞は「栗ご飯と茶碗蒸しは自分がつくった」と言いましたが、桃仁は「鬼がこんな美味しいご飯をつくれるはずがない」と酒吞のことを嘘つきだと思い睨みました。
酒吞は桃仁が自分をにらんでいる事に気がつき「真白に人目ぼれした」と思い、
桃仁は「酒吞の本性を暴いてやる(鬼は残虐だと思っている)」と思い、
2人はにらみ合いながら火花を散らしました。
第二十五話 感想(ネタバレあり)
真白と酒吞はとても温かいので、漫画を読んでいるだけでホッコリした気持ちになります。
酒吞と桃仁くんがにらみ合ってる時に、真白がホンワカしていたのが良かったです。
それから桃仁くんが桃太郎の子孫だったなんてビックリしました。
彼の実家には犬、サル、キジが居るのかな?
どんな所に住んでいるのか気になるますが、いつか紹介されたらいいなぁと思いました。
第二十六話 あらすじ
桃仁は村に帰りました。
後日、桃仁からお礼として「きび団子」が贈られてきました。
この「きび団子」は7つ以上食べると「欲望と煩悩に支配され理性が吹っ飛んでしまう」お菓子でした。
「きび団子」についての説明書きがついていましたが、箱を開けたときに剥がれてしまいます。
真白が7個以上食べてしまった後に酒吞が落ちている説明書きに気がつきました。
年末に、狛丸と夜叉がやってきた時、真白は酒吞にからみついて離れない状態でした。
第二十六話 感想
欲望と煩悩のままに行動する真白ちゃんは、酒吞にくっついて甘えていました。
そんな姿の真白ちゃんも可愛いと思いました。
真白ちゃんはいつも酒吞様のために頑張っているので、たまには理性をお休みさせてあげてもいいんじゃないのかな・・と思います。
酒吞さまは我慢するのが大変そうですが(笑)。
第二十七話 あらすじ
真白のお色気攻撃(理性が働かない)に我慢に我慢を重ねて、なんとかすり抜けてきた酒吞は菩薩のような心境になっていました。
酒吞は早く元の真白に戻って欲しいと願いますが、真白の「きび団子」酔いはまだ醒めていませんでした。
今日は大晦日なので酒吞は、真白と一緒に年越しそばをつくることにしました。
真白はお蕎麦をこねながら、ふと我にかえり「きび団子を食べたあたりから頭がフワフワしていた」と思いました。
その時、酒吞が耳元でささやきかけたので、真白は顔を真っ赤にして酒吞から離れ、蕎麦づくりの続きを酒吞にお願いしました。
第二十七話 感想(ネタバレあり)
やっといつもの真白に戻るかと思ったら、まだ「きび団子」が完全に抜けきっていなかったようです。
胸元が大きく開いた姿で酒吞に迫る真白の姿にドキッとしました。
まるで、別人のように積極的にアプローチする真白に、やっぱり顔を真っ赤にしながら恥ずかしいがる”いつもの真白”の方が可愛いくていいと思いました。
第二十八話 あらすじ
年が明け真白は託児所で働いています。
真白は、年末の「きび団子」酔いが恥ずかしくて酒吞とまともに顔を合わせられず落ち込んでいました。
そんな真白に師匠(猫又)は「初給料」をわたし、「2月3日は酒吞のお誕生日(節分の日)」だと教え「お祝いとお詫びをかねてプレゼントを贈るといい」といいました。
そこで、真白は狛丸、夜叉を呼んで”酒吞さまお誕生日会”の作戦会議をひらきます。
夜叉のアドバイスを聴いて、真白と狛丸は酒吞御用達の文房具屋にいきました。
文房具屋についた2人が「何を贈ろうか迷っている」と店主が声をかけてきました。
店主は、夜光貝(やこうがい)の螺鈿細工(らでんざいく)がほどこされた1点モノの万年筆をすすめてきました。
不思議な輝きの万年室に真白はこれを贈ることにしましたが、もらったお給料では少し足りませんでした。
そこで、真白が臨時でお手伝いすることになりました。
第二十八話 感想(ネタバレあり)
久し振りに師匠(猫又)、狛犬、夜叉が登場しました。
おっとり師匠、優しい狛犬、しっかり者の夜叉が出てくると安心感があります。
今回、酒吞と夜叉が屋台で飲むシーンがありました。
文具店の手伝いで忙しい真白に「最近かまってもらえない」と愚痴をこぼす酒吞(酒吞は何も知らない)です。
酒吞は夜叉に気ごころを許しているんだなぁとホッコリしつつ、何もしらない振りをして酒吞の愚痴につき合う優しい夜叉にいい奴だなぁと胸が熱くなりました。
2人の後ろ姿、好きに思いました。
番外編 其の一
妖弧族の珠姫ちゃんが遊びに来ました。
真白と珠姫ちゃんは、一緒にバレンタインのチョコレート作りをします。
番外編 其のニ
大きな雪だるまを作くる真白です。
番外編 其の三
3日連続で徹夜した酒吞はお風呂で寝落ちしてしまいます。
番外編の感想
番外編3つとも”とってもかわいいお話”です!
短いけどホッコリ癒されました。
バレンタインデーでは久し振りに珠姫ちゃんが登場です。
バレンタインデーを夜叉に自慢げに説明する珠姫ちゃん、本当にかわいいです。
雪だるまの話しは短いけど好きに思いました。
最後、真白のつくった”酒吞、真白、狛犬、夜叉”の雪だるまがムチャクチャ可愛かったです!
「其の三」は酒吞から見た真白の姿に「本当に可愛い生き物」だと思いました。
真白は可愛いです。
5巻も心あたたまるお話で癒されました。
わたしは酒吞と真白、その他の登場人物に心がキュンキュンします。
週末、仕事が終わったあとに読むと、心が安心感でいっぱいになり回復します。
ホッコリできるラブラブ漫画大好きです。
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